アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第三十一話 頂に立つ存在たち
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ンスターたちの姿だった。
第一層のフロアボス、イルファング・ザ・コボルド・ロードをはじめ、アステリオス・ザ・トーラスキング、≪軍≫を弱体化させた二十五層の双頭巨人型ボスモンスター、攻略組を退けるほどの猛攻を繰り出した金属製の仏像めいた多腕型ボス、さらには記憶に新しい悪魔の風貌をした七十四層のボス、グリームアイズ・・・今までクリアされてきたフロアのボスが今目の前にずらりと並んでいる。
後ろには先ほどまでの古塔、前には理不尽というべき数のフロアボスモンスター。
「どうするよ?」
転移結晶が使えず、逃げ場所がないこの場ではやることが決まっているのだが、そうつぶやいたのは人としての本能だろうか。その疑問に対して、ソレイユは愛刀である長刀≪天凰フェニクニス≫を抜きながらシリウスとベガに向かって口を開いた。
「簡単だろ、そんなの?」
「あん?」
「こいつら全部潰せばいいだけの話しだろう?」
傲岸不遜にもそう言いきるソレイユにシリウスはやっぱりそうなるのか、といったように溜息を吐くと纏っていた雰囲気が一変する。それはベガも同様だった。
「しゃあねぇか・・・なら、とっとと終わらそうぜ」
「ええ、早く帰りたいしね」
「まったくだ」
フロアボスたちを迎え撃つは、この世界において、頂点と呼ばれる存在たち。剣の頂に立つ者と称される【最強】の剣士、神速の世界を翔ける者と称される【最速】の剣士、全てを穿つ者と称される【最高】の槍士、がアポカリプスとの激闘、オシリス、アヌビス、アメミットとの死闘を得てなおその瞳が死ぬことはなく、爛々と輝かせている。
はたして、それを不運というべきなのか、喜劇というべきなのか・・・。それは誰にもわからない。
唯一つだけ言えることは、頂点と呼ばれる存在たちは規格外すぎるということである。
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