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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第30節「鏡に映る、光も闇も何もかも」
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.4人目の装者の姿がだんだんと見えてくる。

「う……」
「な、なんデスッ!?」
「新手かッ?」
「マリア……いや、違うッ!」
「君は……ッ!?」

戻ってきた純を含む、その場の全員が見守る中……彼女はその姿を露わにする。

「……………………」

モニターに映った装者の姿は……。

白地に紫を基調とした配色。中華風の白い前垂れ、両足は大型の厳ついアーマーに覆われ、甲板から少し浮かんでいる。

そして、頭部には冠のようなヘッドギアと、上下二つに分かれた顎のようなバイザー。
長らく装者不在だった第7のシンフォギア……歪鏡(わいきょう)と呼ばれし最凶にして最後の装束が、彼女の身体を鎧っていた。

「──未来……?」
「小日向が……シンフォギアを……ッ!?」

静かに開かれた未来の両目。

見慣れた筈のその瞳に光はなく、翳る陽だまりとでもいうべき虚ろな目へと変わっていた……。
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