暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第30節「鏡に映る、光も闇も何もかも」
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艦上では……。

「……切ちゃん……何を……?」
「ドクターから貰ったAnti_LiNKER……強制的に適合係数を下げるものデス……」

ノイズを全て倒し終わった直後、近づいてきた切歌にAnti_LiNKERを注入される調。

足裏のローラーが勝手に収納され、ギアが強制的に解除される。

「ギアが……馴染まない……? う──ッ」

ふらつき、甲板に寄り掛かる調。
切歌は俯きながら、悲痛を訴えるような声で絞り出すように言う。

「アタシ、アタシじゃなくなってしまうかもしれないデス……そうなる前に何か残さなきゃ、調に忘れられちゃうデス……ッ!」
「……切ちゃん……?」
「例えアタシが消えたとしても、世界が残れば、あたしと調の想い出は残るデス。だからあたしは、ドクターのやり方で世界を守るデス。もうそうするしか……」

その時、突然海の中から何かが飛び出してくる。

「「──ッ!?」」

「「はあッ!」」

ネオ・ノーチラスに搭載された運搬用ミサイルは、装者を格納し、水中からでも出撃を可能とする。
中から飛び出す翼とクリス、もう一発の中から飛び出した純は、それぞれ甲板の上に着地。

クリスは調を捕まえ、翼は切歌に斬りかかった。
純は生存者の確認、及び救助の為に戦場を離れ、船内へと向かった。

「邪魔するなぁぁぁッ!」

切歌は鎌で斬りかかるも、翼はその刃を全て流れるような動きで躱し、素早く斬り込んでいく。

「──切ちゃん!」
「おい! ウェルの野郎はここにはいないのか!? ソロモンの杖を使うあいつはどこにいやがる!」
「うっ……」

その一方でクリスは、捕まえた調を関節技で取り押さえている。
Anti_LiNKERで適合係数を下げられた調に、抵抗する手段はない。

「く──……ッ!」

やがて、喉元に刀の切っ先を突き付けられ、追い詰められる切歌。
全力の翼に、素人の切歌が勝てる見込みはない。

これで形勢は、二課の方へと一気に傾いた。



「切歌!」

切歌が追い詰められ、マリアは思わず叫ぶ。

『ならば、傾いた天秤を元に戻すとしましょうよ。出来るだけドラマティックに、出来るだけロマンティックに……ッ!』

格納庫からの通信、モニターを見ると、ウェルが良からぬ笑みを浮かべながら何かを操作していた。

「……まさか、あれをッ!?」



「──Rei(レイ) shen shou jing(シェンショウジン) rei(レイ) zizzl(ズィーズル)──」

誰も聞いたことが無い、第9の聖詠が響き渡り、エアキャリアから降下してきた者が光を放つ。

それは艦艇の上に落下し、その場所からは煙が上がった。

煙が晴れて、F.I.S
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