暑気払いに夏を感じる1杯を・2
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流れ弾がこっちに飛んできたぞ。さてどう返答するのが正解か。『好きだ』と答えれば夕雲が更に攻めてくるだろうし、『嫌いだ』と答えれば他の嫁艦からキツく問い質されそうだ。あれ、これ詰んでね?
「あ〜……まぁスケベな娘は嫌いではないが」
ほらね?とばかりにどや顔をする夕雲。
「だが、スケベなのと痴女は話が違うだろ?夕雲」
「……はい?」
何を言っているのか解らない、という表情に切り替わる夕雲。確かに俺は性欲は人より強いと自分で認識してるし、そんな俺を好いてくれる女は大好きだ。スケベならお互いに楽しめるし悪いことだとは思わん。ただ、節操なくその辺でおっぱいを見せつけて来たりするような恥じらいも無いのはちょっと……なぁ?何ていうかその、風情がない。俺は自他共に認めるドSだが、こっちが責めてるのに相手がオールOKバッチコイ!と全てを許容して受け入れられると何だか責めている楽しみが減って萎えてしまう。多少なりとも恥じらいは持っていてほしい。それか、完全に振り切って虐められるのが大好きなドMかだ。
「最近嫁艦共が余計に恥じらいも躊躇いも無くなって来ててな……」
ハーレム状態なのに何を贅沢な!と思われるかも知れんが、痴女に囲まれるって意外とストレスだぞ?普通の女性の中に何人か居る、位ならまだその人の個性と捉えられるが全員が全員だとなぁ。
「痴女……私が?痴女?そんな……あははははは」
夕雲は痴女呼ばわりされたのが余程ショックだったのか、カウンターに突っ伏して何かブツブツと呟いている。
「うぉ〜い姉貴ー?大丈夫かー?」
「放っておきましょう長波姉さん。少しは良い薬です」
「早霜、お前意外とそういうトコドライだよな」
「そうでしょうか?心の傷は放っておくのが一番の薬だと思っているだけです」
そんな会話をしている所に、ドアベルが来客を告げる。
「やっほ〜提督ぅ、非番だけど飲みに来たよー♪」
そこに立っていたのは私服姿の鈴谷だった。
「おいおい鈴谷、お前まさかもう倦怠期突入かぁ?」
「ちょっと馬鹿言わないでくれる!?今日はダーリンと一緒に式場巡りしてきたんだから!それとモヒートね」
ウチの所属の鈴谷は数少ない、鎮守府の外で恋人を作った艦娘だ。半年くらい前に同棲を始めたとは聞いていたが、式場巡りという事はどうやら身を固める決断をしたらしい。
「ほぉ〜?そいつはおめっとさん。モヒートは俺の奢りだ」
「どもども。って事で提督ぅ、ご祝儀期待してっからね?」
「はいはい、貰って逆に恐縮する位の額を包んでやるよ」
「にひひひ、そうこなくっちゃね!ところで夕雲ちゃんはどしたのコレ?」
「あ〜……姉貴はなぁ」
長波が鈴谷に夕雲がこうなって
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