第三十七話 破壊神の覚醒
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ざけるな!そんなものただの人形と変わらない!俺達ヒューマノイドとレプリロイドに心があるのは、そんな未来のために…モデルVの餌となるためじゃない!!」
「星に命が芽生え、人と機械が生まれ、助け合いながら争い合う!この度に君やあの愚かな女のような者達が勝利してきたのだろう!誰も傷付けたくない、大切な物を守りたい、何も失いたくない、そうやって少しでも自分が傷付かない方へ甘えた選択を繰り返す!聞こう少年よ!戦ってまで変わらぬ運命を、光無き未来を守って何の意味がある!?」
「意味か…生憎、俺は頭が良い方じゃなくてね。誰かさんがイレギュラーをばら蒔いてくれたおかげで一日を生きるのも大変だったんだ。運命とか未来とか俺にはどうでもいい…定められた運命なんてごめんだし、予想もつかない未来も要らない。今、俺に必要なのは現在(いま)だけだ。俺が戦う理由はお前達イレギュラーを倒すこと、そして俺が信じるものを守るためだ!!(そう、俺の存在を感じられる現在を信じるだけだ…)」
セルパンから距離を取りつつ、バスターショットを構えてショットを連射していく。
「逆に俺からも聞きたいな。憎しみや苦しみを…心を捨て去った先に何が残るんだ!?何も残らない!そんなの死んでるのと同じだからな!!例え俺達を倒してもそれを否定する奴が必ず現れる!!」
「黙れ!」
「ぐはっ!」
スライディングからの蹴り上げを喰らったヴァンは大きく吹き飛ばされる。
「ヴァン…!ロックオン!!」
モデルXとモデルZを握り締めて変身しようとしても、モデルVにエネルギーを取り込まれたことによる虚脱感がまだ抜けておらず、モデルZXへの変身が出来なかった。
「エール、駄目だ。まだ君に変身出来るだけの力が戻ってない…!」
「そんな…!」
このままではヴァンが殺されてしまうと思ったエールは絶望するが、ヴァンは頭を揺さぶられたことで意識が混濁しており、頭の中でモデルOの声が響いていた。
“我は救世主なり”
“破壊こそ救済の力”
「あの世で見ていると良い、私の創る新世界を!!」
そして倒れているヴァンに振り下ろされるセルパンの拳。
“破壊する…全てをゼロにするために”
「(止め…ろ…)」
しかし、モデルOの声が強く響いた瞬間にヴァンの瞳の色が翡翠から紅に変わると、難なくそれを受け止めた。
「何!?」
「え…?」
セルパンの拳を受け止めたヴァンは凄まじい殺気を纏ってセルパンを投げ飛ばす。
元々弱っていた状態で意識を失いかけたところをモデルOによって意識を乗っ取られてしまうヴァン。
「…エ…ール…後は…頼…む…」
完全に意識を失う寸前にエールに言うと、真紅のオーラを纏ったヴァンはアルティメットセイバ
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