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レーヴァティン
第百五十六話 一騎当千の者達その一

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                第百五十六話  一騎当千の者達
 目の前に来たスパルタ軍三万を見てだった、久志は思わず唸った。
「見事な陣だな」
「ええ、隙がないわ」
 清音が久志のその言葉に応えた。
「まさにね」
「それで将兵一人一人がな」
「装備もよくて」
「しかも鍛え抜かれてるな」
「常に戦場か厳しい訓練の場にいる様な」
「そうしたのがわかるな」
「空船はないけれど」 
 それでもとだ、清音はスパルタ軍を鋭い目で見つつ話した。
「これはね」
「洒落にならない位に強いな」
「動きも速かったしね」
「行軍速度もな」
「予想よりずっと速く遭遇したわ」
「だよな、それでいてな」
 久志もスパルタ軍を見て言う。
「全然疲れた気配がないな」
「平気といった感じね」
「こりゃ本当に強いな」
「そうね、けれどね」
「ああ、戦だからな」
「やるわね」
「いきなり最初から派手にな」
 久志は真剣な顔で述べた。
「仕掛けるぜ」
「砲撃と術の攻撃ね」
「あと空船も使う」 
 上空にその空船達がいる、彼等を見上げての言葉だ。
「あれもな」
「そのうえで、なのね」
「総攻撃だ、やるな」
「じゃあね」
「もういきなり前に進んできてるわよ」
 今度は留奈が言ってきた。
「敵さんは」
「本当にやる気だな」
「じゃあね」
「ああ、砲撃と術の攻撃にな」
「空船も使って」
「それと銃撃もな」
 これもというのだ。
「用意しておくか」
「そうしてもう徹底的に火力で押すのね」
「そうした戦でいくな」
「それじゃあね」
「攻撃開始だよ」
 こう言ってだ、そうしてだった。
 久志は早速攻撃を命じた、砲撃に術の攻撃そして空船からの攻撃で激しく攻めた、その攻撃を受けて。
 スパルタ軍は次々と吹き飛ばされていく、陸と空からの攻撃で彼等は爆発の中で四散していく。しかし。
 その進撃は止まらない、それどころかだった。
「動きながら砲撃か」
「そんなこと出来るなんてね」
 スパルタ軍からの反撃を受けつつだった、留奈は久志に話した。
「ちょっとね」
「思わなかったな」
「ええ、前に進みつつね」
 実際にそうしつつだった。
「大砲に弾を込めて」
「大砲を前に動かしてな」
「そうして狙いを定めて撃つとか」
「そんなこと出来るんだな」
「出来るとしたら」
 それこそとだ、留奈は言った。
「もうそれこそね」
「それだけいつも訓練してるんだな」
「そういうことね」
「ああ、そう思うとな」
「スパルタ軍の練度がわかるわね」
「こんなことが出来るんだからな」
「ええ、しかも」 
 留奈はスパルタ軍を見つつさらに話した。
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