第83話
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同日、PM1:00――――――
ついに襲撃作戦の時が来ると、里の中央にある転位陣の前に待機していたローゼリアが転位陣を囲むように待機しているエマを含めた魔女の眷属に指示をした後杖を掲げて魔術を発動させると、周囲の者達も続くように魔術を発動させ、その様子を見ていたリィン達とクロウ達はそれぞれの騎神や機甲兵、神機に乗り込んで中央の転位陣を囲むような位置に移動して待機し、騎神達に乗っていない者達はローゼリア達の魔術によって完成した巨大な転位魔法陣に待機していた。
〜エリンの里〜
「――――――準備は完了じゃ。地精どもの領域にある転位門に”精霊の道”を接続する大転位術。里全体を使う転位陣、騎神と結ばれた機体、我ら魔女の力が合わされば可能じゃろう。恐ろしく繊細な制御が必要じゃが……守護騎士の助けも借りられそうだしの。」
「フフ、皆さんの行く道、必ず開いてみせますのでどうかご安心ください。」
「えとえと……わたしは皆さんが行ったら、黒の工房の本拠地に到着した皆さんの現在位置を超特急で検索していつでも迎えに行けるようにしておきますので、頑張ってください!」
離れた場所で転位陣を見守っているローゼリアに視線を向けられたトマスは静かな笑みを浮かべ、ティータは真剣な表情で答えた。
「ふふっ……本当に頼もしいというか。」
「ああ、つくづくいろんな人たちに助けてもらっているな。」
ティータを見つめて苦笑しているアリサの言葉にマキアスは静かな表情で頷いて答えた。
「転位の際の水先案内は私が務めます。」
「ま、レン達もサポートさせてもらうから安心していいわよ。」
「転位する人数は多いですが、その分はわたし達が補えるのでご安心ください。」
「こちらの世界の魔導の伝承者による大転位術……お手並み拝見させてもらいます。」
「フフ、それじゃあ始めましょうか。」
エマの宣言に続くようにエマをサポートするメンバー――――――レン、ティオ、リシテア、ドロテアはそれぞれエマのように魔術を発動させる状態へと構えた。
「お祖母ちゃん、皆さん!どうか始めてください!」
そしてエマはローゼリア達に術の開始を告げ
「うむ――――――まずは彼の地への小径を開くぞ!」
エマの言葉に頷いたローゼリアが杖を掲げるとローゼリアの足元に魔法陣が現れ、ローゼリアに続くように他の”魔女”達もそれぞれ詠唱を開始した。
〜???〜
一方その頃地下深くの異空間にある黒の工房の本拠地ではそれぞれ拘束されている紅の騎神(テスタ=ロッサ)と”根源たる虚無の剣”が光を放ち始めた!
「……まさかこの場所を突き止めるとはね。」
するとその時ゲオルグがその場に現れて真剣な表情で呟いた。
「……あれから1週間も経たない内に突き止めた
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