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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
『J』姉なるやべーもの/イルカショーの乱入者
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誰もいなくなり、ただ波打つプールをぼんやりと見ている俺達。
「イルカショー、中止になっちゃったね。」
「ああ。」
なんだよあの葛城財団といい人間同盟といいよぉ!!
折角のデー…じゃなかった!慰安旅行を邪魔しやがって!
人の恋路を…じゃなくて人の休暇をじゃますんのがそんなに楽しいかクソボケ!!
「折角のデートだったのに…。」
「慰安旅行な。」
おっきーの顔見ろよ!しょんぼりしてんじゃねーか!
あームカムカする!人の楽しみ邪魔するやつは赤兎馬に蹴られて死ね!
「あの…。」
と、心の中でクソ野郎への怒りを募らせているとここの係員らしき人に声をかけられた。
「あ、閉館ですよね。いつまでも居座っちゃってすいません。」
「いえ、そうじゃなくて…」
おっきーを引っ張ってここから出ようとした時、また声をかけられる。
「あの時は、ジャンヌを助けてくれてありがとうございます。」
「あの時?」
あの時というのはおそらく、ジャンヌを狙うスナイパーを撃退したことだろう。
そしてこんなことを言うこの少年はおそらく…
「もしかして…あんたがマスター?」
「はい。ここのオーナーで、ジャンヌのマスターです。」
やはりマスターだった。
しかし俺とそんなに歳が変わらなさそうだというのに、ここのオーナーをしているのだそうだ。
「…いつも、ああなんすか?」
「はい、最近は特に多くて…無事にショーが出来るほうが珍しい状況なんです。」
なるほどな。
邪魔が入りまくっていて困っていると。
「ところでオーナーさん。」
「はい?」
「実は俺、こういう者でして。」
困っているのなら俺の商売相手だ。
別にほっとけないからとかここのオーナーが可哀想とかそんな主人公みてーな理由じゃない。ただこいつはオーナーなワケだし金はたっぷり持ってるってことだ。
だから事件を解決してやるのさ。
「ニノマエ探偵事務所…?」
「ええ、『多少高くつくが、依頼は必ず成功させる。』聞いたことありません?巷で噂の探偵。それが俺達なんすよ。」
「探偵さん?それってつまり…」
おっきーが「え?働くの?」みたいな顔してるが無視する。
後で嫌になるほど休むんだからよ。とにかくその夢を叶えるために俺達には金が必要なんだ。
それにな、
「その事件、俺達が必ず解決してみせますよ…!!」
嫌がらせしてきたあいつらに、とんでもねぇ仕返しをしてやりたいと思ったのさ。
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