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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
『J』姉なるやべーもの/イルカショーの乱入者
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間が呼び掛けるも、当然返事はない。

「だから何度も言ってるじゃないですか。イルカさんの職場はホワイトです。奴隷同然に扱ってなどいませんよ。」
「嘘をつくな!!」

ジャンヌの主張を否定する人間同盟の奴ら。

「もう我慢ならん!今度こそ貴様を我ら人間同盟が討ち取ってみせる!!」

各々が銃をかまえ、ジャンヌのいるステージめがけ走る。
葛城財団と人間同盟。
この二つの乱入者によって楽しいイルカショーは急遽終わりを告げた。
今から始まるのは戦いである。
だが、

「そーれっ!」

誰一人としてジャンヌには近付けなかった。
彼女の号令にあわせイルカは飛び出し、敵を蹴散らしていく。
体当たりをするもの、尻尾で華麗にサマーソルトをかますもの、噛みついて海に引きずり込んで適度に怖い思いをさせるもの。
どんな強力な銃を持っていようが、まずサーヴァントには勝てなかった。

「つっよ。相手が弱すぎて最早余興だよ。」

ショーの続きだと言わんばかりにイルカ達が飛び交う。
しかし、

「ん…?」

開かれた天井。
そこに、何かが反射して光った。

「なぁ、おっきー。」
「うん?」
「あれなんだ?」

よく見れば人だ。
何やらごついライフルを持って狙いを定めている。
さっき日光に反射して光ったものはその銃身だ。

基本、サーヴァントに銃は効かない。
だが何か嫌な予感がする。
探偵の勘ってやつが囁いてるのさ。
あの銃は…あの弾丸にだけは当たってはいけないと。

「おっきー、捕縛しろ。」
「りょーかーい。」

奴が何かをしでかす前にこちらで先手を打たせてもらう。
幸いスナイパーは狙いを定めていることに集中しているため、自分の身に何かが迫っていることに気付かない。

「…!?」

自分の身体が動かないことに気付くが既に遅い。
彼の身体には折り紙の蛇が絡み付き、もはや身動きひとつとることなどできやしないのだから。

「な、なんだこれは!?」

あまりの出来事に驚いてついうっかり銃を手放し、落としてしまう。
そこそこ大きなライフル。
それが高いところから水に落ちればさぞ派手な音と飛沫を上げるだろう。
そしてそんな音がすれば、ジャンヌは嫌でも気づく。
スナイパーが最後に見た光景は、イルカ。
ジャンヌの指示で自分のところまで飛んできたイルカが、今まさに自分に噛みつこうとしているところだった。


?

人間同盟と葛城財団を追い払うことはできたものの、結局ショーは中断することとなってしまった。
さらにこれ以上奴らが何をするかわからないので今日のショーは全て中止。
並んでい待っていた観客達は皆ため息をついて帰っていったのだった。

「…。」
「…。」


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