違和感?
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にそこを拭う。その間も青年は少年の目から視線を一切離さない。
「残念でしかないよ、シリル」
「今さら降参するのなら、もう遅いぞ」
さらに目を光らせ、ティオスを睨み付けるシリル。その目の奥にあるのは、怒りという感情なのは誰から見ても明らかだ。
「お前を許すことなど、俺には絶対にできない」
多くの命を奪おうとし、実際にそれを行ってきた彼は少年にとって敵でしかない。それが未来の友人であり、自身であってもだ。
「そう受け止めたか、都合のいい奴だ」
それを聞いたティオスは口元を抑えていた。それが笑いを堪えているということを、すぐにシリルは理解する。
「何をそんなに笑っていられる?」
実力は五分と五分。どちらに転んでもおかしくない状況であるにも関わらず、青年がそんなに笑っていられるのかが疑問で仕方がない。
「自分のことなのに気付けないとは・・・」
笑っていたかと思うと、今度は一転して憐れみの視線を送ってくるティオス。その姿にますます苛立ちが増すシリルだったが・・・
「だからお前は俺を越えられないんだ」
その言葉があまりにも凄みを帯びており、何かが起こっていることに気付いたが、それが何なのか全くわからなかった。
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