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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
違和感?
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ウェンディside

岩の影から二人を見守る私たち。その様子を見て、ジェラールさんたちと一緒にあることを考えていました。

「二人とも・・・何を笑っているんだ」

危機的状況にも関わらず、レオンとシリルは互いを見据えて不敵な笑みを浮かべているのです。その光景があまりにも異様すぎて、私たちは言葉を失っています。

「メェーン・・・確かに様子はおかしいが、魔力はお互いに互角!!十分勝機はあるように感じるね」

そんな中でも冷静な分析をしている一夜さん。普段はそんな風には思えないけど、さすが青い天馬(ブルーペガサス)最強の魔導士。私では全然意識が向かなかったことにまで気が付いているみたいです。

「シリルの魔力がさっきよりも数段は上がっている・・・でも、果たして本当に大丈夫なのか?」

対等に渡り合えるまでの力を持っているシリルを見ても、ジェラールさんは心配そうな表情を崩せません。でも、それは私も同じです・・・ただ、それが彼と同じ心配なのかはわかりませんが。

(シリル・・・一体どうしたっていうの?)

もう私が知っている彼ではなくなってしまったのではないかと思わせるほどの変貌を遂げる少年。もしこの戦いに勝利できたとしても、彼は元通りに戻ってくれるのでしょうか・・・それが私にとっての大きな心配。

「ジェラールくん、きっと問題ないよ。今までだって彼はこうやって危機を乗り越えてきたじゃないか」
「それもそうだが・・・」

一方のジェラールさんはやっぱりシリルがレオンに勝てるかどうかという点が一番の心配点だったみたいです。でも、一夜さんは今までのシリルの戦いを知っているからか、信じてやまないといった表情をしています。

グッグッ

三者三様の反応を見せている中、一人だけ後ろで謎の行動をしている人物がいます。それが気になってしまった私たちは、彼の方へ視線を向けました。

「何をしているんだ、カミューニ」

屈伸などのストレッチをしているように見えるカミューニさん。ジェラールさんの問いを受けても、彼はその動作を止めるようなことはしません。

「見ればわかるだろ?準備体操だよ」
「準備?何の準備をしているんだ?」

その回答には確かに疑問が残りました。もうあとはレオンを倒すだけ・・・そしてその相手になり得るのは、シリルしかいないのに、なぜカミューニさんが準備しなければならないのか。

「とんでもねぇことに気が付いちまった」
「とんでもないこと?」

彼の言葉に顔を見合わせる私たち。その詳細が気になった一夜さんは、そのまま問いかけます。

「そのとんでもないこととは、なんだね?」
「それはまだ言えねぇな・・・俺の思い違いかもしれねぇし」

少しずつ静的ストレッチから動的ストレッチ
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