父親と息子
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んではいられない!
リュカの連撃の合間を突き、ティミーは反撃を仕掛ける。
しかしリュカは紙一重でそれを躱し、流れる様に攻撃を仕掛けてくる!
「魔法を使って構わないぞ!」
リュカの一言にティミーは遠慮せず、ライデインを唱えた!
ティミーの唱えたライデインは、リュカの頭上に落ちると思われたが、寸でで放り投げたドラゴンの杖に阻まれ、杖と共にリュカより離れた位置へ落下する。
だがティミーはチャンスと思い、武器を手放したリュカへ突進する!
「バギマ」
一瞬ティミーは怯んだが、リュカのバギマは自分に向かって来なかった為、勢い良く踏み込んだ!
しかしリュカはバギマをドラゴンの杖に当て、風の力で杖を手元に吹き飛ばしたのだ!
ティミーが気付いた時には手遅れで、リュカの手には杖が収まっている。
そして勝負は着いた。
ティミーの剣は後方に弾かれ、リュカの杖がティミーの腹部で寸止めされる。
「ま…参りました…」
ティミーがリュカとの鍛錬を終え、弾かれた自分の剣を鞘に収めると、アルルが心配気に近付いてきた。
「大丈夫ティミー!……一体どうしたの、急に?」
ティミーは既に息も上がり顔が上気しているのだが、自分の事を気遣い近付いてきたアルルを見て、更に顔が赤くなる。
恰好を付けたいと思った事はない…しかしアルルに恰好の悪い所を見られたくないとの思いはあるらしく、父にとは言え負けた所を見られたのが恥ずかしいらしい。
「…最近、生意気なんだよね!パパに対して楯突くんだもん、この子!だからお灸を据えてやったんだ!『オメェーなんか、まだまだだ!』ってね?」
リュカはチャラい口調で、ティミーの頬を杖でグリグリ突きながら、自分の強さをアピールする。
「呆れた…大人気ないわねぇ〜!楯突かれたくなければ、父親らしく振る舞えばいいじゃない!」
緊張感無くヘラヘラ笑うリュカを見て、ティミーの擁護に回るアルル。
「ティミー…疲れてるとこ悪いけど、私にも稽古をつけてくれる?」
「アルルぅ〜…稽古なら僕がつけてあげるよぉ〜!何ならベットで実践式に!」
サムズアップをし爽やかな笑顔で言い寄るリュカ。
「引っ込んでて下さい!リュカさん、デイン系を使えないでしょ!私には勇者ティミーの指南が必要なんです!それに私は何処ぞの女王とは違い、貞操を守る主義なんです!」
手の甲を上に『シッシッ!』とばかりに手を振るアルル。
「それは不敬罪なのでは?」
「貴方に言われたくありません!」
そう言い残し、ティミーの手を取り船首の方へと行くアルル。
そしてアルルとティミーの組み手が始まる…
意識してしまっているのか、ティミーの動きが若干鈍い…
「さすがリュカ!見事な誘導ね…アルルちゃん、自然な形でティミーの手を握ったわ」
「あの二人
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