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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
探偵は東京へ行く/神作家と神絵師
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隠そうと慌てる紫式部。
「あー、そういうこと。」
うんうんと頷き、なんか納得した表情の葵さん。
「何?俺から何出てんの!?ねぇ!?」
泰山解説祭。
紫式部を語る上ではほぼ欠かせないスキル。
対象の心の内を読み取り、文章化して他の者に見えるようにするもの。
つまりは心を丸裸に。ありのままの心情を晒されるということだ。
そして厄介なのがそれは自動発動型のスキルということ。
紫式部が意識せずとも勝手に発動する。なんなら気が緩んでいたら問答無用で発動する。
さらに対象はその文章化された心情が見えないというのも余計にあれだ。
つーか俺からどんなのが出てんだおい!
「なぁおっきー教えてくれ!俺なんて思ってんの!」
「教えらんないよ!!言ったら絶対『んなわけあるか!ぶち殺すぞ!!!』とかいってキレるもん!!」
「言わない!言わないしキレないから言え!!」
「え…『デートにドキドキしてる』って…。」
「んなわけあるか!ぶち殺すぞ!!」
ごめん言った。
?
「へぇ、イルカショー見に行くんだ。あたしも行ったことあるよ。」
「そうなんすか。」
道中、イルカショーの会場を目指しながら葵さんと話をする。
葵さんは名刺の肩書きにあった通り、横浜にて図書館の館長をしているとのこと。
「こんな世界でもさ、やっぱり紙の本って必要だと思うんだ。」
「まぁ、電子書籍とかそういったもんはパーになっちゃいましたし。」
彼女の図書館では珍しい本などを集め保管しているらしい。
さらに、取材の記事を元にし、本も執筆しているんだとか。
「とはいっても、紫式部に手伝ってもらいながらだけどね。いつか自分の本を書いて、誰かに読んでもらいたい。それがあたしの夢なんだ。」
そして彼女にもまた、夢があるのだった。
「今日はありがとう。色々聞かせてもらって。」
「いや、おっきーの良さを本にしたためてもらえればそれだけで感謝っすよ。」
やがてイルカショーの会場が見えてきた。
というわけでこの二人ともここでお別れ、
なのだが
「葵様。」
「…うん、分かってる。」
突然振り向く二人。
「奴らだ、」
「奴ら?」
「"葛城財団"もしかして知らない? 」
葛城財団?
聞いたことないな。
そう思っていると葵さんは指差す。
するとそこには四、五人くらいの白い制服を着た男達が走ってきていた。
さらに手にはマシンガン。
人混みを強引に押し退け、こちらに向かってきている。
「なんなんすかあれ、滅茶苦茶物騒ですが。」
「サーヴァントを捕まえて悪いことする奴。細かいことは後で。」
そう言い、葵さんは駆け出す。
「香子を渡すつもりはないってキッパリ断ったのに
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