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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第27節「繋ぐ手と手…戸惑うわたしのため…」
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段を駆け降りていく。

「こっちはもう誰もいないみたいだよ」
「響、わたし達も行こ?」
「でも、翔くんが……」

さっきトイレに行ったっきり、翔の姿が見当たらない。

多分、先に下の階へ避難したんだと思う。
翔の性格から考えて、おそらくまた人助けしてる間にってところだろう。責任感の強いところから考えれば、僕達を心配して階段を上がって来ている可能性も高い。

「翔ならきっと、階段乗りてる途中で合流できるさ」
「そうだね。ほら、響」
「うん」

三人で階段へと向おうとした、その時。

鳥型のノイズが躰を螺旋状に捩り、窓を突き破って突っ込んできた。

その爆発で天井が崩れ、僕達の上へと降り注ぐ。

「危ないッ!」
「「ッ!?」」

未来さんが身を投げ出し、僕達三人は床を転がる。

ノイズは更に何体かが展望デッキに突撃し、爆発音が何度も連発した。

ff

「うぁ……ッ!」

ノイズから逃れようと、私達の傍を走り抜けていく一般客が悲鳴を上げる。

米兵が私達に向けて放ったアサルトライフルの流れ弾が背中に当たったのだ。

「やがて来る未来は、千年──ッ! やめろッ!」

私は米兵達を睨みつけるが、奴らは相も変わらず発砲を続けている。
弾丸の効かないノイズより、人間である私達が優先ってわけ?

ふざけるなッ!

「夜明けの光の空へ 皆に幸あれ──」

マントを伸ばし、米兵達をまとめてなぎ倒す。

だが……また別の場所から上がってきた米兵達が、私達へと向かってくる。

「マリア……」
「私の──せいだ……」

マントの向こうで、増援の米兵達が銃を構えた音が聞こえる。

私が甘かったから、マムは計画を諦めた。

私が弱かったから、何の関係もない人達が争いの弾丸に晒された。

今、こんなことになってしまっているのは……全部……。

「すべては、フィーネを背負いきれなかった……、私のせいだあああああッ!!」
「うおッ!?」

感情のままに振るわれたマントが、米兵達の多くを薙ぎ払う。

「ぐッ!」

激情のままに繰り出した飛び蹴りで、兵の一人は血を噴きながら倒れ……。

「やああああああッ!」
「ぐあ……ッ!」

そして、二人の兵を纏めて薙ぎ払った烈槍には、兵の傷口から跳ねた血が点々と跳ね付いた。

「ハァ……ハァ……ハァ……ッ! くッ……」

ツェルトが鋼の腕で守ろうとしてくれていたこの手は、いつの間にか血に汚れていた。

そうだ……。これで彼が悲しむのもまた……私のせいなんだ……。

私はもう、後戻りできないところまで来てしまったんだ……。

「いやあッ! 助けて、助けてえッ!」

逃げ遅れた一般客が、怯えた悲
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