第三十五話 それぞれの誓い
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ガーディアンベースに戻ったヴァンとエール。
ブリッジに入ると、プレリーとジルウェの二人が振り返った。
「二人共…モデルVの反応が見つかったわ…この国の中心にある一番大きな建物…セルパン・カンパニーの本社よ。本社の内部から強力なエネルギー反応も見つかっているの、あの襲撃で捕まった人々もあそこに連れていかれているみたい。あの中で 何かが起ころうとしているわ…」
「危険なのは分かってるさ…だけど逃げるわけにはいかないだろ?」
「うん!何があろうと行くしかないよ…!行こう!!」
二人はセルパン・カンパニー本社に向かうために、トランスサーバーのある部屋に向かおうとする。
「…………エール、少し時間が取れないか?」
「?」
「話があるから…甲板に行こう」
ジルウェに連れられていくエールはヴァンの方を振り返る。
「良いんじゃないか?今のうちに話しておきたい人と話せばいい。それくらいの時間はあるんじゃないか?俺は先にトランスサーバーで待ってるよ」
「うん、ありがとうヴァン」
そのままジルウェとエールはブリッジを後にして甲板に向かい、それを見たヴァンはプレリーに振り返る。
「それじゃあ、俺も行ってくる」
それだけ言うとヴァンはブリッジを後にした。
「あ………」
何か言おうとしても緊張で言葉が出なかったプレリーにオペレーターが口を開いた。
「プレリー様、行った方が良いですよ」
「そうですよ、これが最後になるかもしれないんですから」
「伝えたいことがあるなら伝えた方が良いです」
三人の言葉にプレリーはブリッジを出た。
トランスサーバーの部屋の近くまで来ていたヴァン。
「ヴァン!!」
「っ!シュウか?お前、エリアOにいたのか…サボリか?」
「……何で幼なじみ揃って俺が現れる=サボリになるんだよ…有給取ってたんだよ。まさかこんなことになるなんて思わなかったけどな…でも丁度良かったぜ……ヴァン!悪かった!!」
「っ!?お、おい…」
土下座して謝ってきた悪友にヴァンは目を見開く。
「助けてくれたのに…俺がイレギュラーに捕まったせいでお前らが危険な目に遭ったのに…なのに俺はお前に酷いことを…」
「別に…あの時の俺は本当に化け物って言われても仕方なかった。気にしてない…それにこれで最後だ。もう、会うこともないと思う」
「何を弱気なこと言ってんだよ!あの時のイレギュラーを倒した時みたいにパパっと倒して帰ってこいよ!そして前みたいに仕事を一緒にサボってゲームしようぜ!!」
「俺は休憩時間にやってただけだからな?お前のサボリに付き合ってた覚えはないからな?」
どうも自分はシュウにサボリ仲間として認識されているらしい
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ