暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第百五十五話 アテネとの戦いその九

[8]前話 [2]次話
「街とかを犠牲にしても」
「戦を早く終わらせる為にか」
「神器を使うこともな」
「考えていこな」
「ああ、決めたぜ」
「使うな」
「いざって時はな」 
 腰にあるレーヴァティンを見て言う。
「これもな」
「武器は戦を止めるものでな」
「長い戦にしてもな」
「止めるもんや」
 まさにというのだ。
「それでや」
「こうした時は使わないとな」
「そういうことやね」
「よし、じゃあアテネのことが終わったらな」
「それからやな」
「スパルタだよ」
 この街を攻めると言ってだった。
 久志はアテネの疫病の処理と帝国への組み込みを進めた。そうして。
 そのうえでだ、それが整うとだった。彼はスパルタへの出陣を決めたが。
 今度の大軍を見て久志は仲間達に言った。
「二十五万もあればな」
「相手は三万だからね」
「普通に勝てるよな」
 こう剛に話した。
「流石に」
「うん、普通はね」
「そうだよな、やっぱり」
「スパルタは強いからね」
「三万全員が鬼みたいに強いからな」
「だからね」
 それでというのだ。
「二十五万の大軍でもね」
「苦戦は絶対だな」
「大変な戦になるってね」
「覚悟しておいた方がいいな」
「正直兵糧攻めにしても」
 剛はそれでもと言った。
「あの国はね」
「そうそうな」
「勝てる相手じゃないよ」
「若し兵糧攻めにしたらどうなるだろうな」
「その時は絶対にうって出て」
「死ぬまで戦ってくるか」
「そうしてくると思うよ」
 剛は久志に自分の考えを話した。
「あの国は」
「餓え死にするならか」
「うん、その前にね」
「全員死兵となるんだな」
「そんな相手と戦いたくないよね」
「余計にな、じゃあな」
 それならとだ、久志は剛に答えて言った。
「普通に戦っていくな」
「そうしていくね」
「ああ、もう敵が一人もいなくなるまでな」
 それこそというのだ。
「戦い抜くな」
「数と装備を使って」
「物量作戦でいくな」
「それしかないね」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「いくな」
「それじゃあね」
「ゲリラ戦にもなるな」
 正はこうも言った。
「連中相手の戦は」
「会戦で勝ってもだな」
「そうして戦ってくる、夜も昼もだ」
「油断出来ないか」
「そして街を囲んでもだ」
 スパルタのそこをというのだ。
「やはりな」
「その時もとことんまで戦うか」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ