第二章
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ふとクラスメイトの日崎彩華に会った、茶色の髪の毛をロングにしてはっきりとした顔立ちの少女だ。背は望より数センチ高くスタイルもいい。ただ着ている服は望と同じでセーターとジーンズそれにシューズといったものだ。
その彩華が望を見て言ってきた。
「貴女もワンちゃん飼ってるの」
「ええ、お正月からね」
「そうなのね、まさかね」
見れば彩華はポメラニアンを抱いている、茶色の毛で腹は白い。彩華の外見に実に会っている感じである。
「元旦に拾うなんて」
「そうなのね、ただ」
「ただ?」
「私その子にそっくりの子見たわよ」
「そうなの?」
「それもね」
彩華は望にさらに言った。
「鏡に映したみたいになのね」
「えっ、元旦にそっくりなの」
望は彩華の言葉に驚きの声をあげた。
「こんな外見の娘他にいないわよ」
「いえ、そっくりだから」
彩華はその望にさらに言った。
「見間違え様がないわ、だって今私のお家にいるから」
「そうなの?」
「大晦日パティちゃんのお散歩してる時に」
「キャン」
ここでそのポメラニアンが鳴いてきた、彩華はその犬をあやしながらさらに話した。
「会ったのよ」
「そうだったの」
「しかも近所にね」
彩華の話は続いた。
「同じ様なワンちゃんが他に二匹いるのよ」
「そうなの?」
「よかったら見てみる?」
「アヤの家にもいるのね」
望は彩華を仇名で呼びつつ尋ねた。
「元旦にそっくりな子が」
「ええ、雌でね」
「雌って。うちの子もよ」
「えっ、そうなの」
「最初は雄かと思ったら」
「それ私もよ」
「意外や意外、雌でね」
それでというのだ。
「初対面でパティちゃんと仲良くなって」
「キャン」
ここでまたそのパティが鳴いてきた。
「女の子同士か」
「それで引き取ってなの」
「今は仲良くしてるわ」
「それでその娘は?」
「今はお母さんがお散歩に連れていってるの。ずっと私が二匹同時にお散歩に連れて行っていたけれど」
それがというのだ。
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