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曇天に哭く修羅
第三部
新たなり
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思う存分、九月院さんの元で修業に励んだら良い」


流永が言葉を投げ掛ける。


「佐々木青獅よ。お()は気付いとらんが、特別(まんべ)な才覚ば持っちょる。それを()が伸ばす。そっから先はお()次第よ」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


相手は初対面。

いきなりそんなことを言われても信用しろと言う方が無茶で有ろう。

しかし青獅にとっては福音。

母や妹のことを気にせずひたすら修業して強くなることだけに集中する事が出来るチャンス。


「強うなりたいなら黙って(もんじて)着いてこい。この流永がまげんに(べらぼうに)強うしたるわ」


青獅は思った。

自分も変われるかもしれない。

《立華紫闇》のように。

諦めなくても良いのだろうか。

なら強くなろう。

誰よりも強く。


この出逢いが有った翌日から佐々木青獅は龍帝学園から姿を消す。

それから二ヶ月。

刻名館学園で怪物に変貌したもう一人の落ちこぼれが誕生した。

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