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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第18話 人間的な、あまりにも人間的な
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ヴァーリ・ルシファーが相手ならば、『本気の3割』くらいで互角か。向こうは本気ではなかっただろうが、こちらも手を抜いていたから、そう的外れでもないだろう)
「ははっ、そうだな。あらためて、ヴァーリ・ルシファー、今代の白龍皇だ。
これからよろしく頼むよ、八神はやて」
「こちらこそ、世話になる、ヴァーリ・ルシファー。ボクは、八神はやて。
夜天の王を名乗っている。いつもは、姿を変えているので間違えないようにな」
お互い笑みを浮かべながら握手を交わす。
初めて全力で暴れることができて、主は嬉しそうだ。
笑顔の彼女を見て、シグナムは、こわばっていた肩の力が抜けていく。
(白龍皇の力は凄まじかった。
こちらと違って、向こうは非殺傷設定などないからな。
万一に備えていたが、杞憂に終わってよかった)
(わたしもホッとしているよ、烈火の将)
(リインフォースか。実際のところ、主はやては、どこまで全力だったのだ?)
(ほとんど全力ではないな。マスターは、力の半分も出していない。
おそらく、全力で戦えば二天龍を凌駕できるだろう)
(……っそこまでなのか。
悔しいが、現在の私たちヴォルケンリッターでは、主を守ることが――)
(いいえ。マスターは、烈火の将たちの考えをお見通しの様子。
貴女たちの強化計画を考えてあるそうだ)
(ふっ。そうか。主はやてには、敵わないな。
臣下を――家族を心から大切に思われている。
ならば、忠義をもって、主の信頼に答えるのみ)
はやてたちは、ヴァーリの仲間に迎えられ、無事に禍の団に入ることが出来た。
謎の神器『夜天の書』については、耳ざとい者は知っているようにみえる。
人間だということで、旧魔王派などは、不快感を示していたものの。
ヴァーリの仲間ということで、表面上は何も言ってこなかった。
その一方で、英雄派の幹部たち――とくに曹操――は、歓迎していた。
『彼らと慣れ合うつもりはないよ。どうせ短い付き合いだしね』
彼女は、なおも続ける。
『ボクたちが起こす戦争は、彼らの望む戦争とは異なる。だって――』
――――戦争ではなくて虐殺なのだから
主はやては、淡々と無表情で告げた。
主なりの覚悟の現れなのだろう。
『仇打ち』でも『復讐』でもなく『虐殺』や『浄化』という表現を使うようにしていた。
しかし、シグナムは見逃さなかった。
憎悪を燃やす主の瞳に隠れた淡い感情は――苦渋と寂寥。
◆
「どうしたものかしら……」
リアス・グレモリーは、ため息とともにつぶやく。
先日、コカビエルたちを激闘の末に打ち破った。
敵は、堕天使幹部、上級
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