暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第17話 コカビエルはかく語りき
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いいかな」

「曖昧すぎてよくわからんな。
 だが、俺が戦争を起こしたら、お前はどうするつもりだ」

「どうもしないさ。
 いままで通り、どの陣営にも加担しない。
 ―――立ちふさがる全てをなぎ倒すことになるだろうね」


 さらりととんでもないことを言う。
 予想外の発言に、コカビエルも驚愕の表情を浮かべた。


「なるほど。八神はやて。お前は実に面白い。
 戦争がはじまったら、是非とも戦いたいものだ」

「ああ、そちらも頑張ってくれよ。
 この地を管理するリアス・グレモリーたちは強いぞ?
 せいぜい足をすくわれないように気をつけたまえ」
「ふん。言われなくてもわかっている」


 吐き捨てるように。
 だが、面白そうな表情を浮かべてコカビエルは、言葉を交わす。
 既に、お互い必要な情報を交換した後だというのに、会話は続けられた。


 最後の別れ際、八神はやては、その場を去ろうとするコカビエルに、ある宣言をした。
 思わず不敵な笑みを返す少女を一瞥し、堕天使は、姿を消した。
 彼の脳裏には、彼女の最後の言葉が繰り返されている。
 その言葉は、白龍皇に捕まったいまも、彼の心を熱くさせていた。


――――キミが敗れても心配しなくていい。ボクが代わりに戦争を起こしてあげよう。





「やはり、コカビエルは敗れたか」


 サーチャー越しの映像を見やりながら、主はやてのつぶやきが聞こえる。
 性格破綻者だが、実力は確かだったフリード・ゼルセンがいないせいだろうか。
 堕天使側の聖剣使いは、大した脅威を感じなかった。
 現在、駒王学園近郊に待機しているはやての側にいるのは、ザフィーラだけだ。


「上級堕天使まで撃破したのは、予想外でしたね」
「ああ、ボクも驚いている。彼らを育てた身としては、複雑な心境だ」


 本来ならば、実力者であるコカビエルの相手は、はやてがするはずだった。
 しかし、彼と取引したことで、中立の立場をとることになった。
 もちろん、リアス・グレモリーたちには、秘匿してある。


「あの堕天使から、我らの計画が漏れる可能性があるのでは?」
「いや、それはない。ヤツの望みは、戦争だ。
 ボクたちが、戦争を起こすと知っている以上、余計な邪魔はするまい。
 むしろ、喜んで便乗して戦いの準備をするだろうよ」


 怜悧な表情を浮かべながら、淡々と告げる。
 なるほど、と返しながら、現在、とある任務についている管制人格を想う。
 彼女ならば、大丈夫だろう。
 と、思う一方で、何が起こるか分からない。
 それだけ、危険な任務なのだ。


「心配かい、ザフィーラ」
「いえ、そのようなことは。
 しかしなが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ