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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第15話 悲劇の誕生
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 紫藤イリナとゼノヴィアと昼食を共にした――代金は、すべてはやてが支払った――後、彼女は帰宅してきた。
 このときリインフォースは、彼女に会い、軽く情報交換をしている。


(帰宅したときは、特におかしな様子はみられなかったはず――どういうことだ?)


 突然の出来事に混乱しながらも、リインフォースは、主の反応を待つ。
 しばらく沈黙したあと、はやては、のろのろと言葉をつむぐ。


「――――彼女たちと直接なにかあったわけではないよ。ただ、思い当たる節があってね。
 念のために調べてみたら、面白いことがわかった」
「面白いこと、ですか?」

「あとで、話す。とても大切なことだから、皆の前で話そうと思う。
 ただ、いまだ混乱していてね。説明する前に、内容を整理しておきたい」
「わかりました。外出中の守護騎士たちを直ちに呼び戻します」

「ああ、頼んだよ――悪いは、今日の夕食はリインフォースがつくってくれないか?」
「ええ、かまいません」

「ありがとう。たぶん、長くなるし、要領を得ない点も多いと思う。
 だから、食事のあとで、詳しく話そう」


 一通り言い終えると、はやては、二階の自室へよろよろと向かっていった。
 不安そうに見送るリインフォースに気付いた様子もない。
 いや、たとえ気づいていたところで、取り繕う余裕はなかっただろう。
 彼女が、ここまで憔悴した姿は、長く傍にいたリインフォースでさえ、初めてみる。


 心ここにあらずといった主を心配しつつも、直ぐに守護騎士たち――ヴォルケンリッターに連絡をとる。
 彼女の必死な様子に、ヴォルケンリッターの4人は、かつてないほど動揺した。
 ヴィータなど、露見することを承知で、転移魔法をつかって帰ろうとしていたほどだ。


 勇み足になる彼女たちをリインフォースは、何とかなだめようとする。
 努力の結果、事態を外部に漏らさぬよう、何食わぬ顔での帰宅を促すことに成功した。
 ヴォルケンリッターが、狼狽したのは、冷静さを欠いた状態で念話を繋いでしまった彼女にも非はある。
 もう間もなく家族全員が集合することだろう。


「マスターの身にいったい何があったのですか。二階で何かしていたようですが。
 あのような状態にまで、マスターを追い詰めるほどの何かがあったのでしょうか」


 あれこれとつぶやきながら、考えても、何も思い当たらない。
 この家は、はやてと初めてあったときから、ずっと住み続けてきたのだ。
 いまさら何があるというのだろうか。秘密などどこにも――あった。


(――もしかして、あそこだろうか。マスターの両親が殺された寝室なら、あるいは……)


 はぐれ悪魔が押し入ったあの日――そし
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