第三十四話 イレギュラー軍の撃退
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ってるわけでもなさそうだしな」
さっきのパンドラの声には底知れぬ怒りと憎悪を感じた。
だからプロメテ達はこのゲームを仕組んだ黒幕に従っているわけではないと理解出来た。
「さあな、全てを知りたければ勝ち続けろ。今のところ最もあの男に警戒されているのはお前だ。お前が全てのロックマンを倒し…王となる直後に現れるだろうよ…それまでお前自身が生きていればいいな」
それだけ言うとプロメテはパンドラを連れて去って行き、直後にプレリーから通信が入った。
『イレギュラー達の勢いが弱まったわ。敵のリーダーを倒したのね!』
「まだだよ、プレリー…まだ終わりじゃないよ…」
「残るセルパンだけだ。あいつはどこにいるんだ?」
『ごめんなさい、もう少し時間がかかりそうだわ。ヴァン、エール…一度ガーディアンベースに戻ってきて…』
プレリーの言葉に従い、ヴァンとエールはガーディアンベースへと帰還する。
一方、プロメテとパンドラは並びながら火の海となった街を歩いていた。
「……ごめんなさい…プロメテ」
「本当にらしくなかったな、まるで昔のお前のようだった」
「分からない…自分でも言葉が抑えられなかった……ごめんなさい」
俯きながら謝罪するパンドラにプロメテはメットに手を遣ると溜め息を吐いた。
「別に謝る必要はないだろう、大体お前は喋らなさすぎる。寧ろ、あれくらいで丁度良い…行くぞパンドラ、この国がどんな結末を辿るのか見てやろうじゃないか」
手を差し伸べるプロメテにパンドラはそっと握り返した。
「うん……行こう…お兄ちゃん」
手を繋いだ二人はそのままセルパン・カンパニーへ向かって行くのであった。
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