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夢幻水滸伝
第百三十五話 中国軍の反撃その九

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「将兵の人達もそうしてるし」
「そういえば百万位おるな」
「皆飲んで楽しんでるよ」
「切り替え早いな」
「それが中国人のええとこの一つやな」
「そうだよね、じゃあ魯君もね」
「ああ、飲むか」
 魯も頷いた、そしてだった。
 その場にどかっと腰を下ろして郭から杯を受け取った、そうして海鮮麺を食べつつライチ酒を飲んだ。
 そのうえでだ、こう言った。
「暫く我慢してたしな」
「飲みますね」
「そうされますね」
 花華と美蓮も食べて飲みつつ言ってきた。
「今は」
「お料理も沢山ありますし」
「水餃子もあるな」
 見ればそれもあった、実は魯の好物の一つだ。
「ほなな」
「飲むね」
「ああ、全員でな」
「勝敗が決した後は大変だよ」
「傷付いた奴の傷癒してな」
「死んだ人を復活させてね」
「損害受けた艦艇や空船を修理してな」
 魯は郭にその水餃子を食べつつ応えた、味わって実に美味いと感じた。
「そうしたことがあるさかいな」
「大忙しだよ」
「そやな、同じ忙しいんやったら」
「勝ってだね」
「忙しくなりたいけどな」
「けれどそれはね」
「もうおいら達が出来ることやないわ」
「はい、全くです」
 金が来て言ってきた、非常に残念そうな表情である。
「残念至極なことに」
「自分もやられたか」
「この通りです」
「何か星のモンがどんどん来るな」
「将兵達もですね」
 金は次から次に来る彼等を見つつ腰を下ろした、そうして言うのだった。
「もう百万はいます」
「六百四十万で百万」
「もう損害としてはやばい位やん」
 花華と美蓮は金の話を聞いて言った。
「星のモンも多くなってるし」
「これはもうな」
「最後の最後の逆転信じようね」
 郭は浮足立つ二人に話した。
「まだ棟梁さん達もおられるし」
「それじゃあですね」
「今は」
「ここで飲んで食べようね」
 郭は二人に話した、そしてだった。
 二人の盃に杏酒を入れた、そうして自分も飲む。その間にも戦線離脱で後方に来る将兵達は増えていく。
 だがそれでもだ、郭は言うのだった。
「こうした状況だともうね」
「どっしりしてることやな」
「僕達は戦線離脱したから」
 それ故にとだ、魯に話した。
「それじゃあね」
「もうやな」
「そうだよ、ここで飲んで食べて」
「結果を待つべきやな」
「そうしていこうね」
 こう話してだ、そのうえで。 
 麺を食べて彼も飲んだ、今はそうするしかないとわかっているからこそ。
 中国軍の空船達は綾乃に向かっていた、そうして八岐大蛇に乗っている綾乃を三日月型の陣で囲んでだった。
 総攻撃に移ろうとしていた、大蛇はその状況を見て綾乃に話した。
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