第63話 烈火の剣精
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「ここです」
俺達が転送した場所は、極寒とも言える気候の管理世界だった。
管理世界で堂々と違法の研究をしているとは度胸があるんだか、考えなしなんだか………
「先ずは私のISシルバーカーテンで私達の姿を隠すわ。これならしばらくは見つからないで進めるはずよ。ただ、最近だと解析されるスピードが速くなってきていて、早めに対応されると思うから、途中で見つかると思うわ。そこからは戦闘をしながら管制室まで進む。理解したかしら?」
ぱっぱとクアットロが説明する。
しかし、中々厳しい戦いになりそうだ。
どれくらいクアットロのISが凄いのか分からないけど、見つかればそこからは大勢を相手にしなければいけない筈だ。
「あら、怖気付いた?」
「まさか」
「それなら良いわ。足でまといは余計だから」
そう言って懐から仮面を取り出す。
すると仮面が光って、頭全体をヘルメットみたいに覆った。
見た目はバイクのヘルメットみたいで、結構かっこいい…………
他にもトーレさん、ディエチも付けている。
「フェリア、あれ何?」
「正体がバレないように付けるらしい。私も付ける」
そう言ってフェリアも同じように仮面を付けた。
みんな同じヘルメットをしているが、クアットロはケープを、ディエチとフェリアはそれぞれ茶色のマント、灰色のコートを着ているため見分けがつく。
まあフェリアは背が低いので分かりやすいけど…………
「何か、不愉快な事を言われた気がしたが…………」
「気のせいだ。………それより、俺も貰っておけば良かった」
「俺は貰ったがな。そう言えば零治、お前はどんな格好するんだ?」
黒いロングコートを着て、ヘルメットを付けていると何か微妙な感じがするぞ桐谷………
「俺はこれだ、ラグナル!」
『はい、セットアップします!』
俺の体を光が包む。
俺は足元まである黒いロングコートに黒いズボン。
そして、顔には白い仮面。
「どこかで見たことあるな………」
「ヘイだよ!!…………知らない?」
「……………だめだ、思い出せない」
何と言うことだ!!
俺はあのアニメ大好きだったのに…………
「零治、そんな仮面で大丈夫なのか………?」
「大丈夫だよフェリア、これもバリアジャケットの一部になってるから。髪型も変わってるし、誰だか分からないだろ?」
「まあ、確かに零治には見えないな。どこにでもいそうな感じだ」
俺の今の状態だが、服装、髪型までヘイと同じようになっている。
元々俺の髪は茶髪気味の短髪。ヘイは短髪だけど、真っ黒の髪。これなら大丈夫だと思う。
「準備が出来ましたら、行きますわよ」
俺達は研究所へと向かった。
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