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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第63話 烈火の剣精
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、ならいい。やれ」

そう奴が言うと、両脇にいたケルベロスが一斉に襲いかかってきた。

「逃げ…………ろ…………」
「大丈夫だ、もうお前に苦しい思いはさせないよ…………」

震えながら、俺を心配する女の子。
大丈夫だ、もう辛い思いは絶対にさせない。

「グガアアア!!!」

狼とは思えない唸り声を上げながら襲いかかって来るケルベロス。

『カードリッジロード!』

鞘から薬莢が2つ飛び出す。

「魔王炎撃破!!」

体を一回転させ、炎を纏った刀でタイミング良くなぎ払った。

「「ギャン!?」」

炎に燃やされながらケルベロス達は壁に叩きつけられ、動かなくなった。

「嘘だろ!?私が造ったケルベロスがいとも簡単に!?」

『ソニックムーブ』

俺はすぐさま男の目の前に移動。

「業火に焼かれて罪を償え!!」

『カードリッジロード!』

今度は薬莢が3つ。

「覇道………滅封!!」

「ぎゃあああああああああああああ!?」

炎の衝撃波に飲まれ、燃え盛る男。

「た、助けてくれ!!」

「苦しみを味わい、地獄に落ちろ…………」

俺はそのまま放置し、クアットロの所へ戻った。

「……………あなたは優しいただの甘ちゃんだと思いましたが、結構やるときはやるのですね」
「余りにも許せなかったんでな。だけど殺してはないぞ」
「だが未だに燃えてるぞ」

トーレの言うとおり、男は燃える炎に悶え苦しんでいる。

「ただ全身大やけどを負うだけさ。簡単には殺さないよ…………」

「なるほど、確かにあんな外道にはいい仕打ちかもしれませんわね」

クアットロが外道と言うのか…………

「そんなことよりも早く出ましょう。チンクちゃん達にはもう連絡してあるわ」

そんな時だった。

『タダイマ自爆装置が作動シマシタ。タダチニ5分以内二研究所カラ退避シテクダサイ』

機械音が研究所に流れる。

「もう………お前らも道連れ…………だ」

燃えながら男が何かを押した。

『合成獣全放出……………全シャッター展開完了』

「これで……………お前らはもう……………」

そこで意識を失ったのか、動かなくなった。

「余計な事を……………」
「また全力で走らなければなりませんの!?」
「死にたくなかったら走れ!!」

俺達は出口に向かって走り出した……………








「魔王炎撃波!」

襲ってきた合成獣を炎の刀でなぎ払った。

「ちっ、数が多い!!」

文句を言いながらも次々と合成獣を斬り刻むトーレさん。

「こう狭いとシルバーカーテンで幻影を作っても意味が………」

避けながら文句を言う
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