第63話 烈火の剣精
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
けた。
「ア……ンタは…………?」
いつも通りの毎日…………
しかし今日は様子が変だった。
実験の時間。
だけどその前に研究員が慌てて出ていった。
一体どうしたんだ……………?
まあ実験が無いならどうでもいいや…………
そこでアタシは再び意識を失った……………
「………い、大……か?」
誰かの声がした。何か慌てているようだけど何かあったのか?
「しっかりしろ!!」
その声を聞いて私の意識は戻った。
しかし、いつもとは違い、暖かい…………
私はゆっくり目を開けると、目の前には一人の男がいた…………
「あ……んたは…………?」
「クアットロ!!」
俺は直ぐにクアットロの所へ向かう。
「どうしたのですか?そんなに慌てて…………ってどうしたのかしらその子………?」
「すぐそこで拘束されていた。取り敢えず助けたんだけど、結構衰弱してて不味い。…………ここはアタリだったか?」
「管制室ではありませんでしたけど、一応当たりですわね。ウィルスも仕込み終わりましたので、後はここを出るだけです」
「そうか…………」
それを聞いて安心した。
早く、この子を回復してあげなきゃ…………
こういうときに加奈が居てくれたら…………
ラグナルも回復魔法はあるにはあるが、最低限の、しかも使用者にしか使えないからな…………
「では、チンク達と連絡をして早く帰ろう」
クアットロはデータを取り出し、俺達と共に部屋を出た…………
「待っていたぞ、こそ泥め…………」
部屋を出るとそこには3つの顔を持つ狼を座らせている、白衣の小太りの男がいた。
「その腕に抱えているサンプルを返してもらおうか。そいつは今どき珍しい古代ベルガの融合騎だ。お前みたいなこそ泥が持っていいものじゃない」
小人の女の子は男を見て震えている。
「お前がこの子に酷いことをしていた張本人か……………?」
「ああ、そうだとも、私の名前はディラウド・ベンダー。高貴なる研究者だ!!」
「そんな名前どうだっていい………」
俺は抱えている右腕を左腕に変え、右腕でラグナルを抜刀する。
「そんな状態で戦うつもりか?言っておくが私の造ったこの2匹の狼、ケルベロスは私の造った合成獣の中でも特に獰猛でな。魔力を好物とし、リンカーコアをえぐりとって食べるのだが…………Aランクの魔導師が束になっても敵わない強さを誇っているのだ。しかもそんな合成獣が2匹、今そのサンプルをこっちに渡せば命ぐらいは保証してやってもいいが…………」
俺はただ静かに奴に向かって歩く。
「ふん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ