第63話 烈火の剣精
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が来るかもしれない。さっさと先に進もう」
「そうだな、早く見つけないとな…………」
零治達の方は大丈夫か…………?
「そらそらそらー!!」
ただいまトーレさん無双中。
来る魔導師を次から次へとばったばった倒している。
俺は生き残った魔導師に止めと、クアットロの援護。
もの足りないとかは思わないが、俺が来た意味あったのかな……………
「トーレお姉さま、正面の大きな扉に入りますわよ!!」
「了解した!!」
トーレさんはそのままのノリで扉を叩き斬り、無理やり中に入った。
「もう少しスマートに行きたいのですけど…………」
「あの様子じゃ無理だな…………」
入った部屋は何かの実験室みたいだ。
暗く、何があるのかまではハッキリ分からない。
しかし、右にはドアがあり、中には色々なディスプレイがあった。
そこから漏れる光で多少、部屋の中も見えるようになっている。
「もしかしてビンゴ?」
「そうかもしれませんわね。取り敢えずあっちのディスプレイを見てみましょうか………」
「私も行くぞ」
クアットロと、トーレさんは右のドアへと向かって行った。
しかし、俺は一番奥に何かが拘束されているのに気がついた。
「何だあれ?」
暗くてよく分からないが、赤い色っぽいのは分かった。
俺は気になったので近づいて見た。
「赤い…………妖精?」
そこに居たのは拘束された赤い小さな小人。
だけど、リリなのの世界に妖精なんていたっけ?
でもかなりの管理外世界があるわけだし、いる世界があってもおかしくないか………
取り敢えず俺は拘束具を外す為に近づいた。
パキッ
「ん?」
何かが割れる音がした。というか踏んづけた。
暗くて分からないな…………
「クアットロ!!明かりを付けられないか!?」
「ちょっとお待ちに!!えっと………これかしら…………」
そう言いながらクアットロは壁にあったボタンを着けた。
「おっ、ついたつい…………」
俺はそこから言葉を失った。
拘束されていた小悪魔の女の子。
本当に小人で、しかもどこかで見たことがあるような顔。
だけど、そんな事はどうでもいい。
俺が言葉を失ったのは、そんな事じゃない。
何も着てない体には無数の傷痕と注射痕。
明らかに何かのモルモットになっていた痕だ…………
さっき踏んずけたのは注射器みたいだ。
小人の女の子は顔色も凄く悪く、かなり衰弱している。
「おい、大丈夫か!?」
すぐさま拘束具を外し。近くにあった布切れで女の子を包み、抱き寄せた。
「しっかりしろ!!」
そう言うと女の子はゆっくりまぶたを開
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