第63話 烈火の剣精
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俺達は気を引き締めて進んだ…………
『クアットロ、二手に道が分かれてるけどどうする?』
研究員もまばらに見えてきた所で、俺達は念話で会話をしている。
『取り敢えず二手に別れましょう。メンバーは私、トーレお姉さま、零治。もう片方にチンクちゃん、ディエチちゃん、桐谷でどう?』
『それでいいだろう。私達は右に行こう』
『分かりましたわ。当たりでしたらまた連絡をしてください』
『了解した』
そう言ってチンク達は右に進んで行った。
恐らくこのメンバーで進んで行くことになるだろう。
直ぐに見つかれば苦労はしないんだけど……………
俺達が通ってる道には色々な研究室があった。
学校の科学室みたいにビーカーやらメスシリンダーがあったりと普通の研究室もあったが、様々な動物が大きなシリンダーの中でプカプカと浮いている研究室もあった。
可哀想だ………
動物を使って何かの実験をしているのか?
『何をしているの?さっさと行くわよ!』
『あ、ああ』
俺達は更に先に進んだ…………
零治達と別れた俺達は管制室を探して移動していた。
『給湯室…………仮眠室…………ってコッチはハズレかもな』
部屋の前に貼られているプレートを見ながら進んでいる。
ミッド語はデバイスのセレンに翻訳してもらってる。俺も勉強するべきかな…………
『分からないよ桐谷。そういう所に限って管制室があったりするんだよ』
『そんなものなのか?』
『そんなものだよ』
ディエチが言うのだから間違い無いのだろう。
クアットロのえっと…………シルバーカーテンだっけ?
それが見破られるまでに見つかれば良いんだけど…………
『二人共、ここにはプレートが無い。入ってみよう』
フェリアが見つけたドアにはプレートが無い。
でも管制室って普通プレートとか貼ってあると思うけど…………
それでも100%無いって事は無いか…………
取り敢えず俺達はその部屋に入っていった…………
「酷いな………」
思わず呟いてしまうほど酷い光景だった。
部屋の中に檻が並んでおり、その中には様々な動物がいた。
ただその動物が普通じゃない。
馬の体に虎のような動物の顔。背中には翼が付いている。
まるで漫画に出てくるキメラみたいだ。
「管理世界の原生生物のパーツを着けた生き物みたいだな…………」
「酷い………」
こんな生き物を作る事を命じている管理局員がいるのか…………
「桐谷、次に…………くっ!!」
そこまで言ってフェリアが異変に気づいた。
『侵入者発見。コレヨリ合成獣ヲ解放シマス』
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