第63話 烈火の剣精
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「ISシルバーカーテン!」
クアットロがそう言ったが、何か起きた感じがしない。
「これで監視カメラにも研究員にも姿が認識出来ないわ。待ってて、今入口のドアを開けるから」
そう言って入口のドアに小型機を付ける。
あれか!よくスパイ映画で見るあれか!!
「零治!」
「ああ、流石スカさん!!実際に見れる事があるなんて思わなかった!!」
「……………お前らテンション高いな」
「仕方がないトーレ、私も地球出身だったら零治達と同じ反応だったと思うぞ」
「そういうものなのか?」
「私も分かる気がする」
ディエチもフェリアの意見に賛同した。
「いいから早く行きますわよ!!」
クアットロに怒られ、研究所に侵入した……………
研究所の中は何もない一本道、白い空間に包まれていて殺風景な風景だ。
「取り敢えず奥に進みましょう。いざというときは2手に分かれることになるかもしれないから、頭に入れておいて」
クアットロの指示に俺達は頷く。
「しかし、こうしてみるとクアットロがリーダーみたいだな」
「あら?みたいじゃなくてそうなのよ。トーレお姉さまは戦闘狂ですし、ディエチちゃんは面倒になるとトリガーハッピーになりますからね。チンクちゃんは調子に乗ってますから…………」
「まて、なぜ私だけ適当なのだ?」
「私もトリガーハッピーじゃない」
「私の戦闘狂は否定はしないが、クアットロが指揮を取るのは戦えないからだろ」
「うぐっ!?確かにそうですけど…………………で、でも私が指揮してることには変わりないですわ!!」
どうでもいいから騒ぐなクアットロ。
「既に中に入ってるんだ、騒いでると見つかるぞ…………」
「わ、私だって戦い用はあるんですわよ!!シルバーカーテンで幻影を多く作り出し、敵を混乱させれば………」
「ふん、ただの時間稼ぎだろ?」
「そ、そんなこと無いですわよ!!」
「…………聞けよ」
桐谷、見事にスルーされたな……………
「この先どうなることやら…………」
「そうだな…………」
俺と桐谷はこれから先の事が不安で仕方がなかった…………
暫く進むと、単調だった風景が変わってきた。
そして道もどんどん広くなってくる。
そろそろ本格的に中に入ってきたのかな…………
「そろそろ研究員と接触するかもしれませんわね。シルバーカーテンで姿を隠してるとはいえ、消えてるわけでは無いのでお忘れなく」
「分かってるよ、触れなければいいんだろ?」
「まあそうですわね」
まあ人数も少ないだろうし大丈夫だろ。
「それじゃあ行くぞ」
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