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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
思い出のどら焼き
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も惜しまんわい!」
「どら・・・焼き・・・・・」
エックスの口から出た言葉にケインとゼロは、思わず喧嘩をやめる。
「エックス、お前このケーキの出来損ないみたいな奴を知っているのか?」
「・・・・・えっ!?俺そんなこと言ったかな!?たまたまだと思うけど・・・・・・」
「ほうほう、エックスがどら焼きを知っていたとは意外じゃわい!」
「い、いや・・・・そんなわけじゃ・・・・・」
エックスは、何とか誤魔化そうとした。
思えば最後にどら焼きを見たのはいつの頃だろうか?
前世では、街に行けばいろんな店に売っていたし、親友のネコ型ロボットの大好物という事もあってよく買っては食べていたものだった。
レプリロイドとして生まれ変わってからはどら焼きを見ることはもう二度とないと思っていた。
度重なる自然破壊による環境の悪化や食文化の変化もあってかつて知っている和食・洋食があまり見られなかったこともあったせいかもしれない。
まさかどら焼きをまた目にすることができるなんて夢にも思わなかった。エックスは、慣れた手つきでどら焼きを受け取る。
「この黒い粒はなんなんだ?」
「それはどら焼きの重要な要の一つである『アンコ』じゃ。小豆という豆を砂糖などと一緒に煮詰めて作るんじゃぞい。ちなみに小豆は季節ごとに固さが変わり、『コシアン』『ツブアン』という風に同じ材料でも違いが出るんじゃ。」
「豆なのか・・・・・俺が知っているやつでも缶詰で見るケチャップと一緒に煮込んだような奴しか知らないな。」
「まあまあ、食べて見ればわかるもんじゃ!どれ、二人の健闘を祈っていただくぞい!」
ケインは、満面の笑みを浮かべながらどら焼きを口に入れる。
エックスとゼロも同じようにしてどら焼きを口に運んだ。
どら焼きが口の中に入った瞬間、エックスの脳裏には懐かしい光景が次々と浮かんでは消えていった。
『ごめん、ドラえもん君の分まで食べちゃった!』
『えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』
『「どら焼きはのび太の腹の中にある!」(※秘密道具の音声です)」』
『僕の買ってきたどら焼きまで!!!(※ドラヤ菌発生時)』
『懸賞を当てるためにどら焼きを買う分のお金までつぎ込んだのに!!(※とある懸賞品を間違えて知り合いにやってしまったとき)』
『儲けた暁には世界中のどら焼きを・・・・・(※とあるエネルギーで話に乗って儲けようとしたとき)』
『のびえもんだよ(※合体時)』
「・・・
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