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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-B遭遇〜Huckebein 1〜
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らに目を向け、ヴェイロン達も攻撃することなくその様子を見ている。
「いけません、神官様方! あの者ども、妙な服装や武器を持っております!」
「問題ありません」
「我らヴァラール教の主、それに・・・」
「ネツァッハ首長国の竜王様のご加護が守ってくれます」
荷台の後ろから聞こえてくる女性神官2人、男性神官1人の“主”や“竜王”という単語に、ヴェイロンは「能天気すぎんだろ」と鼻で笑い、サイファーは呆れの溜息、ドゥビルは「くだらん」と断じた。
「私たちが彼らを抑え込みますので、皆さんは先に首都へ向かってください」
「しかし! 我々傭兵は、積み荷だけでなく神官様たちの護衛も仕事として・・・!」
「私たちは、相乗りをお願いした身。どうかお気になさらず」
「傭兵団の皆さんは本来のお仕事に戻ってください。首都はもう目と鼻の先なので、ここからは歩いていきます」
「ですが! 神官様方を置き去りにするなんて! 傭兵である前にヴァラール教の信者としても出来ません!」
そんな問答にとうとうしびれを切らしたヴェイロンは「おい!」と怒鳴った。それで相対している傭兵たちはバッと武器を構えなおした。再び一触即発になるが、「ごめんなさい。わたし達3人の方が、皆さんより強いので」と、傭兵団にとっては身も蓋もないことを言った女性神官の言葉を詰まらせる傭兵のリーダー。
「高神官様の神の御業ですね。・・・判りました。首都でまたお会いしましょう。お前ら、荷台に乗れ! 馬車の護衛に戻るぞ」
リーダーにそう言われては傭兵たちも黙って従うしかなく、武器を下ろして踵を返した。もちろん、それを黙って見逃すほど優しくはないヴェイロンは「積み荷と命は置いてけ」と“ディバイダー928”のトリガーを引こうとした。
――閃駆――
その瞬間、ヴェイロンの目の前に祭服を身に纏った女性神官が現れた。そして鞘に収められたままの刀を振り上げ、“ディバイダー928”を空に向かって弾き飛ばした。
「んだあ!?」
「でりゃあああ!」
女性神官は振り上げていた鞘をヴェイロンに向かって全力で降り下ろし、「ぐごぉ!?」地面に叩き伏せた。とここで、サイファーとドゥビルも女性神官へ“ディバイダー”を振るおうとしたが・・・。
――鉄兵風馳――
額から翠色に輝く結晶角を生やした女性がドゥビルの前に出現し、暴風を纏わせた拳による拳打、「風塵拳殴!!」を彼の腹に打ち込んで「ぐはっ!?」十数mと殴り飛ばした。
――
屈服させよ汝の恐怖
(
コード・イロウエル
)
――
「な゛っ!?」
遠くに離れたままの男性神官がサイファーに左の人差し指を向けた直後、彼女の足元にサファイアブルーの円陣が描かれた。円から白銀のレンガで組まれた拳が突き
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