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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-B遭遇〜Huckebein 1〜
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に言っておいて。管理外世界だからね。いずれ取引相手になるかもしれないしね』

通信はそれで終わり、フォルティスは「さて。僕はステラの側に付きます。アルは食べかけを処理してください」とだけ告げ、リビングより出ていった。

・―・―・―・―・

第7管理外世界ダーハの地へと降り立ったヴェイロン、サイファー、ドゥビルは、“フッケバイン”から持ち出した移動用のバイクを駆り、首都アガダーの側の平原にやって来た。城壁都市であるが、ヴェイロン達であれば守衛を殺して無理やり入ることが出来、城壁に穴を空けることも飛び越えることも可能だ。

「で? どうする? 適当に殺し回って奪うか?」

「いや。この文明レベルならば、馬車で移動する隊商が街と街の間を移動するだろう。街に入る前に潰してしまえばいい」

「馬はどうする? 俺は乗れんぞ」

「馬肉はアルが喜ぶだろう。殺して持って帰ろう」

「かったりぃな。・・・ま、姉貴が面倒を起こすなって言ってんだから従うけどよ」

バイクのシートに跨ったまま、首都と他の街を繋げる街道を双眼鏡で見張る。そう時間も空けずに大きな荷台を持つ馬車3台が、首都に向かって駆けているのを見つけ、バイクを走らせた。
馬車の御者台に座って馬の手綱を握っている男は、見えてきた首都にホッと一息ついた。
守銭奴であるため護衛を雇う出費を嫌がり、自分が護衛を兼任すればいいと騎士に弟子入りしたこともある彼だったが、実戦の経験がないため緊張しっぱなしだった。しかし盗賊に襲われることなく無事に首都の目の前にまでやって来られたことで、気が緩んだ。

「ん?・・・おい、誰だ、道の真ん中で突っ立って。文句言ってやらねぇとな」

手綱を引いて馬の足を止めると、子飼いの弟子が操る後ろの馬車も止まった。弟子たちが「どうしました!?」と男に駆け寄ってきた。男は剣を携えると弟子たちも剣を携えて、道の真ん中に突っ立っている3人、ヴェイロン、サイファー、ドゥビルの元に「おい、邪魔だ! さっさと退け! さもなくば斬るぞ」と文句を言いに行った。

「はっ! やってみろクソカス!」

ヴェイロンの右手に、“928”と刻印された刃の付いた上下二連の散弾銃が出現した。それこそが魔導師に対する絶対的なアドバンテージとなる“ディバイダー”と呼ばれる武装だ。
突然出現した武器に驚く男と弟子たちだったが、銃という物を見たことがないため刃にだけ注意を向けて、「へ、へへ! そんな変な剣で戦えると?」と剣を構えた。

「言ってろ」

――バードショット・シェル――

ヴェイロンは銃口を男たちに向けて“ディバイダー928”のトリガーを引くと、銃身部の周囲に生み出したエネルギー弾を散弾として発射。男たちは自分たちがどんな攻撃を受けたかも理解できず、バラバ
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