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Saga6-B遭遇〜Huckebein 1〜
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反応するより先にカレンが『あれー? アル〜? お姉ちゃんへの挨拶は〜?』と、ニコニコと笑顔を浮かべた。

「お、おう・・・。カレン姉、ちょっとぶり!」

『はい、よく出来ました♪ ライカン、カイロン、ロンシャン、グランダム! 挨拶!』

『『カレン姉さん。そんな昨日今日会ったばかりの関係じゃないんだから、きっちりとした挨拶なんて要らないんじゃないか?』』

声がシンクロしたのはライカン、カイロンの20代後半くらいの双子兄弟。兄ライカンは金髪ロングヘア、真っ白なシャツとスーツ姿。フッケバインの刺青は右手の甲。弟カイロンはロングの金髪をポニーテールにしていて、サメの歯が描かれた防塵マスク、真っ赤なシャツとスーツ姿。刺青は左手の甲。

『まあまあ。ちょっとぶり、アル。相変わらず暴飲暴食な生活してるの? 女の子なんだからちょっとは気を付けなさいよ?』

妹扱いしているアルナージにそう注意したのは、20代前半くらいの女性ロンシャン。キャミソール、ショール、ロングスカートという格好をし、刺青は胸元にある。アルナージはロンシャンの言葉に対して『いいじゃねぇか、あたしゃ太らないんだしさ!』と細い腹をパンパンと叩いた。

『・・・帰ったらその腹を摘まむ』

普段からスタイルに気を付けているロンシャンにとっては許せないセリフだったことで、こめかみを若干ひくつかせた。

『おい! そこにヴェイロンは居るか!? あの野郎、俺の部屋から盗んで勝手に飲んだ秘蔵の酒をちゃんと調達し直しただろうな! カレン達と一緒にこれから帰るから、調達してなかったらぶっ殺すって伝えとけ!』

挨拶ではなくヴェイロンへの怒りを爆発させるのは、ドゥビルと同じくらいに筋骨隆々とした30代前半くらいの男グランダム。フッケバインの刺青が彫られたスキンヘッドにサングラス、インナーは着ずに龍が刺繍されたTシャツ、虎が刺繍されたハーフパンツにサンダルというラフな恰好だ。

「お、おう・・・グラン兄、ヴェイ兄は今ちょっと出かける用意してんだけど・・・」

『かぁー! 出かけるってどこだよ!』

『グラン、ちょっと待って。出かけるってなに? そもそも今回の通信はどういった理由?』

「それは僕から話します。実は・・・――」

食料の備蓄が少なくなってきたことで、最寄の管理外世界に赴いて調達するために“フッケバイン”の移動および行動の許可をもらおうとしたことを伝えたフォルティス。カレンは『あはは! そろそろそんな頃になると思ってたよ!』と大笑いした後、食料調達の許可を出した。

『私たちもダーハに向かうから、そっちで合流しようか!』

「判りました。ヴェイ達に伝えておきます」

『あぁ、あとネツァッハ首長のドラゴンが出張ってくるような面倒を起こさないよう
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