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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十話
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。それで…その『強さ』は、私が知ってる中だと多分…ううん、きっと衛司が一番だと思うよ。お人好しな衛司なら」
カノンノの言葉を聞きながら僕は考える。
彼女の言う『強さ』……それって一体…。
「分からないなら宿題。分かったら私に一番に教えてね」
「ぇ…宿題って…」
「教えなーい。衛司が本当に困ってた時に、もしかしたら教えてあげるかも?」
考えこんでいる僕にカノンノはクスクスと笑うとそう言った。
本当によく分からないけど……少し落ち着いた気がした。
彼女のいう『強さ』って…本当、なんなんだろう。
そんな事を考えながら、いまだにクスクスと笑い続けるカノンノにつられ、自然に笑みがこぼれようとした時だった。
―――ゴゴゴゴゴッ!!
「「!!?」」
突然、ヴェラトローパ探索で空に浮いている筈のバンエルティア号の船内が、まるで地震を感じたかのように大きく揺れ出した。
「ぇ、じ、地震…っ!?」
「いや、違うはずだけど…一体何が……」
「――衛司っ!!」
今バンエルティア号が飛んでいる事を知らないカノンノが出した言葉に首を振って答えていると、医務室の扉が開き、慌てた様子のアンジュが飛び込んできた。
「アンジュ!どうしたの…?」
「カノンノ!?目が覚めたみたいね……ちょうど良かったわ。二人共、大変よっ!!」
「大変って…一体何が…」
「説明するより見た方が早いわ。とにかく、甲板に来て!!」
慌てながら言うアンジュに僕とカノンノは頷くと、僕は上手く動けないカノンノを背中に背負い、甲板へと走り出した。
―――――――――――――
「――これは……一体……」
カノンノ、アンジュと共に甲板に出ると甲板から見えた光景に思わずそんな声が出た。
地面からまるで木々が生えるかのように現れた…『白』よりも『灰』に近い色をした巨大な『ナニカ』。先程の揺れはこれの出現が原因で地面が……いや、大袈裟かもしれないけど…『世界』が震えたんだろう。
「――…まるで『キバ』ね」
「牙……?」
「えぇ、あれを『キバ』以外になんと言うのかしら?」
「…なんかアレ……嫌な感じがする」
アンジュの言う『キバ』を見ていると、そうカノンノが言葉を出した。
確かにカノンノの言うとおり…あの『キバ』から何か嫌な感じがした。
「――…おーい、皆ぁっ!!」
『キバ』を眺めていると、不意にヴェラトローパの方から声が聞こえ見ると…慌てた様子のキール、それについてメリア、ジュディス、
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