暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-A遭遇〜T.C.〜
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」」」
「お粗末様でした♪」
楽しいお喋りをしながらのお昼ご飯を終えて、休憩を兼ねてゴロゴロする。私はフェイトさんの膝枕で横になって、エリオ君はアリシアさんの、アルフはフェイトさんの肩を揉んだり、交代でアリシアさんがエリオ君の肩を揉んだり、私とフェイトさんでアルフをブラッシングしたり、穏やかな時間を過ごした。
「さて。次の予定はどうだったっけ?」
「あ、ちょっと辺りをぐるっと見て歩こうかと」
アリシアさんにそう答えて、車に水筒以外の荷物を置いてから散歩コースに入る。春から夏へ移る間に吹く風や、レンガで舗装された道の両側に咲く花の香りが心地いい。
「良いところだね、プレアの丘って」
「うん。家族でゆったり過ごすにはうってつけかも」
「でも狼のあたしにとっちゃ、ちょいと花の香りが強すぎだな。いや良いところなのは同感だけど」
「あ、ごめんね、アルフ。マスクとかあればいいんだけど・・・」
嗅覚が鋭いアルフにはちょっと辛いかも。エリオ君と一緒にしょんぼりしてると、アルフは豪快に笑いながら「あ、いやいや。サプライズのために黙ってたのはこっちだしな!」って私とエリオ君の頭を撫でた。それでホッとした私たちは、軽やかな足取りで沢の方に向かったんだけど・・・。
「「「「「っ!!?」」」」」
川のせせらぎと風で揺れる葉音だけの沢。その川辺に目を疑うような、この場で居ないはずの人が居たから、反射的に木の幹の裏に隠れちゃった。
「族長さん・・・!?」「僕のオリジナル・・・!?」
エリオ君と声が重なって、「え?」って顔を見合わせる。私の目にはル・ルシエ一族の族長さんが映ってる。でもエリオ君は今、僕のオリジナルって漏らした。エリオ君は、フェイトさんやヴィヴィオ、フォルセティと同じ、“プロジェクトF.A.T.E”で生み出されたクローンだって聞いてるけど・・・。
「エリオ、キャロ。2人それぞれ別の人が見えてるんだよね・・・?」
フェイトさんの震える声での確認に、私たちは同じように震える声で「はい」頷き返した。フェイトさんとアリシアさんとアルフも顔を見合わせてから、自分たちがどのように見えてるかを口にした。
「リニス」「プレシア」「酢鯖寿司」
「「「「「・・・え?」」」」」
フェイトさんとアルフからは、以前聞いたことのある名前が出てきたけど、アリシアさんは今なんて言ったんだろう。アリシアさんが「だって、日本で食べた時、あまりの酸っぱさで戻しちゃったじゃん! あれ、結構トラウマだったの!」って大きな声を出した。
「ちょっ、アリシア!」
「声がデカいよ!」
「もがもが!」
フェイトさんとアルフがアリシアさんの口を押えて上で私たちは正体不明の人を見る。と、「目が合
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