暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-A遭遇〜T.C.〜
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し。私もラケット〜っと!」

フェイトさんとアリシアさんは拾ってきた拳大の石をシートの四隅を置いて、残り2つのラケットを手にした。私たちは少し離れたところで円になるように並んで、「いっくよー!」最初はアリシアさんで、パシン!と羽根を打った。

「あ、私いきます! えーい!」

私が打った羽根はフェイトさんのところへ向かって、「さ、エリオ!」君のところに打った。エリオ君は「はい! アルフ!」のところに打って、アルフからアリシアさん、そして私の順が3周くらいした後、アリシアさんは「おらぁ!」突然フルスイングで羽根を打った。

「うわぁ!?」

それでも反応できたエリオ君は、高速で飛んできた羽根を打ち返した。打ち上げられた羽根はアルフのところに向かって落下。そんなアルフもニヤニヤとラケットを振りかぶった。私だけじゃなくてフェイトさんもエリオ君も察したはず。アルフも全力で打ってくるって。

「いくよ!」

「うええええ!? 私!? 来なくていいよ!」

アルフが私を見たからラケットを両手持ちして震えながら待っていると、アルフは落ちてきた羽根を「エリオ!」君に打ち込んだ。でも今度は心構えがしっかりしてたから「お返しです!」フルスイングで、アリシアさんに向かって打った。

「ひゃうわっ!?」

「おわふ!」

アリシアさんが適当に振ったラケットは羽根をアルフの方に打ち返して、アルフはしゃがむことで避けた。フェイトさんが「はーい。はしゃぎ過ぎはダメだよ〜」パンパンと手を叩いて、アリシアさんとアルフにニッコリ。

「「はい」」

それからは普通にバドミントン(フェイトさん達が子供の暮らしてた国だとそんな名前みたい)などでお腹を減らして・・・。

「どうぞ召し上がれ!」

「「おお!」」

「わぁ、美味しそう! 頑張ってくれたんだね、キャロ! ありがとう!」

ちょうどお昼時になったことで、バスケットからランチボックスを取り出して蓋を開ける。アリシアさんとアルフはランチボックスに顔を近付けて歓声を、フェイトさんは私の頭を撫でて褒めてくれた。

「えへへ♪ 喜んでもらいたくて張り切っちゃいました!」

みんなで手を合わせて「いただきます!」をして、フェイトさん達が思い思いに料理を手に取ったり割り箸で掴み上げたりして食べるのを緊張しながら見守る。

「「美味しいぃぃぃーーーー!!」」

「うん、本当に美味しい!」

わざわざ立ち上がってから叫ぶアリシアさんとアルフに驚いちゃったけど、続いたフェイトさんからの感想で緊張がようやく解けて、エリオ君からも改めて「キャロ、すごく美味しいよ!」そんな感想を貰って、心底ホッとした。私も割り箸を手に卵焼きから食べ始めた。

「「「「ごちそうさまでした!」
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