暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-A遭遇〜T.C.〜
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ろそろやめてほしい。

「エリオ君、お待たせ〜!」

軽い足取りで戻ってきたキャロ。Tシャツにロングフレアスカートにショートジャケット、そしてスラウチハットという服装だ。

「どうかな?」

「うん、とっても可愛いと思う!」

「えへへ、ありがと〜♪」

キャロと笑顔を交わしていると、「エリオ君、キャロちゃん。そろそろ出ようか」と声を掛けてくれたタントさんに「はい!」頷いて、タントさん達と一緒に街、タンシ区へと向かう。スプールスは自然が多く、この辺りは1番近い街に着くまではのどかな風景が続く。

「今春も、フラワークラウンバードもやって来たね」

「例年通りのルートで、B2エリアに向かってます」

「元気な雛が生まれるといいですね」

「うん」

スプールス固有種のフラワークラウンバードは渡り鳥で、春頃になると北部から南部のこの辺りにまで飛んで来て、卵を産む。そこで秋に入るまで雛を育てて、また北部に戻っていくを繰り返す。その綺麗な花弁のような冠羽や羽根はもちろん、その肉や卵も貴重ということで密猟や違法売買の被害に遭ってる。僕たちは保護官はそう言った動物たちを守るためにいる。

「あ、見えてきた・・・!」

フェイトさん達との待ち合わせをしてる街、タンシ区が見えてきた。フェイトさん達は次元港のあるアーカンサス区でレンタカーをレンタルして、待ち合わせのタンシ区にまで来てくれることになってる。タントさんの運転するもタンシ区に入って、待ち合わせ場所の公園の駐車場に入る。

「「フェイトさん、アリシアさん!」」

駐車場と公園を繋ぐ石畳の道の両サイドに設けられてるベンチに座る2人を見つけた。窓を開けずにだけど手を振ると、笑顔で手を振り返してくれた。そして、僕たちの車も空いてるスペースに駐車して、タントさん達と車を降りる。

「「エリオ、キャロ!」」

「「フェイトさん、アリシアさん!」」

僕とキャロはフェイトさんとアリシアさんの元に駆け出して、「スプールスにいらっしゃい!」と挨拶した。2人がスプールスを訪れるのは今回で2回目。1回目は、僕とキャロが保護隊に入るとき、タントさんとミラさんに挨拶するために。

「フェイト執務官、アリシア執務官補、ご無沙汰しております」

「お久しぶりです」

「お久しぶりです、タント保護官、ミラ保護官」

「うちのエリオとキャロがお世話になってます!」

大人な挨拶と軽い談笑をするフェイトさん達の側で待つこと少し。タントさんとミラさんは、「目一杯楽しんでおいで」と僕たちに笑顔を向けて、車に乗って巡回に入った。僕とキャロは車が見えなくなるまで手を振った。

†††Sideエリオ⇒キャロ†††

タントさんとミラさんを見送った後、ふとアリシア
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