暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第三十二話 モデルV本体の発掘阻止
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子に乗らないで…潰してあげる」

自身を電気属性から氷属性に変えると巨大な氷達磨を作り出してエールに向けて滑らせる。

壁蹴りでかわそうとするが、壁にぶつかるとエールの壁蹴りが阻害されてしまい、落ちそうになる。

「ダブルロックオン!モデルFX!!」

壁蹴りを維持しながらオーバードライブを発動し、ナックルバスターを構えながらショットを連射する。

それをパンドラはかわそうとするが、ショットの軌道を変えることが出来るモデルFXにはそれはかなり困難だ。

「…やるわね…」

「初めて会った時のようにはいかないわよ」

パンドラから見ても初めて会った時よりも遥かに成長しているエール。

「……訂正するわ…青の英雄のライブメタル…それに選ばれただけのことはあるわ」

今のエールの強さは自分が本気を出さねばならないくらいだと認識を改める。

「あんたにそんなこと言われても全然嬉しくないわ!!」

パンドラはビットを射出し、属性を電気と氷を交互に変えながら電撃と氷弾の攻撃を繰り返すが、エールはモデルZXに変身して的確にチャージバスターを当ててビットを無力化し、壁蹴りからのダッシュジャンプで回転斬りをパンドラに浴びせる。

「……逃がさない…」

距離を取ったエールに再び杖から電撃が放たれた。

ギリギリまで引き付けて回避し、チャージバスターを当てた。

多種多様な変身を可能にし、あらゆる状況への対応力を他のライブメタルとの融合で得ているエール。

これらの力を使いこなすのにどれだけの努力を重ねたのか…。

氷達磨を作り出してエールに向けて滑らせながら、パンドラ自身も杖に乗って突進してくる。

エールはモデルFXに変身して二丁のナックルバスターをチャージしながらタイミングを待ち、ジャンプで氷達磨の上を取ると、ナックルバスターを真下の氷達磨に叩き付ける。

その反動で高くジャンプし、パンドラの真正面に移動した。

「っ……!?」

「メガトンクラッシュ!!」

炎を纏ったナックルバスターでのパンチを喰らったパンドラは大きく吹き飛ばされたものの、空中で体勢を立て直した。

「……合格よ」

「!?」

破損したアーマーが瞬く間に修復されていく。

エールはこの現象を見たことがある。

「それは…ヴァンと同じ…」

「私達とモデルOのロックマンは…同胞…ライブメタルと一体化し…もう二度と人としての生を望めない存在…元には戻れない…」

「何…?何を…言ってるの…?」

パンドラの言葉の意味が分からないエールは困惑していたが、モデルV本体が浮上していくのを見たエールはハッとなってそちらを見る。

「くっ…!モデルVが…!」

「……運命は…動き出し
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