暁 〜小説投稿サイト〜
テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十九話
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
室へ…いいわね?」
セルシウスはそう言うと、ホールの方へと入っていった。
カノンノの方を見ると、ヴェラトローパの絵をジッと見ながら…真剣な、そして不安気な表情を浮かべていた。
「……カノンノ……」
「……うん、大丈夫。大丈夫……だけど……っ」
僕の呼びかけにいまだに真剣な、不安気な表情を浮かべたままそう言葉を繋ぐカノンノ。僕はそんな彼女に…そっと手を伸ばして、彼女の手を握った。
「衛…司……?」
「…今はこうするしか出来ないけど…行ってみよう、カノンノ…」
「……うん」
僕の言葉に、カノンノは少し間を開けながらも僕の手を握り返し、ゆっくりと頷いた。
―――――――――――――
「――この風景が、ヴェラトローパ…?」
――研究室にて、カノンノが描いたヴェラトローパの絵とセルシウスの説明を聞いて、全員が驚いた表情をしていた。
因みに今研究室にいるのは僕、カノンノ、メリア、セルシウス、リタ、ハロルド、ウィルである。
「……しかし、カノンノがなぜそれを?」
「わかりません…ただ、いつもの様に紙の上に風景が見えて…」
依然、驚いた様子のままのウィルが問うと、カノンノは不安気な表情で、そう答えた。
「……これは、どういう事なの…?…カノンノ、あんたのドクメントを見てもいい?」
「っ…リタ…それは……」
「衛司…大丈夫だよ…」
リタの出した言葉に、思わず反応してしまう。ドクメントの展開…あれは一度体験しているからわかるけど…ただ少し展開しただけでも疲労感が凄い。それに今の不安状態のカノンノに、ドクメントを展開させたら…彼女に更に負担を掛けてしまうかもしれない。
そう思ってカノンノの前に立とうとすると…そう、カノンノに呼び止められてしまった。
顔を向けると……カノンノは真剣な表情で真っ直ぐとリタを見ていた。
…こんな表情されたら…止められやしないや…。
僕が道を開けると、カノンノは深呼吸をしてリタの前まで歩み寄る。リタはそれに頷くと、カノンノのドクメントの展開を始めた。
「……衛司……」
「…大丈夫だよ、きっと……」
ドクメントが展開されていくカノンノを、心配そうに見ながら僕を呼ぶメリアの頭をそっと撫で安心させる。
徐々に展開されていくカノンノのドクメント。それは以前見た白い輪だが…最後に展開された頭上のドクメントだけ、色が違っていた。
「――この頭上のドクメント……ハロルド、あんたのドクメントと比べたいの。いい?」
「オッケー」
リタの問いにハロルドが軽く答えると、リタはハロルドの
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ