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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十九話
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不思議だな。これらの風景がどこかにあるって思えてるのが…」
「そうだね……でも、ちゃんと僕は僕以外の皆が何と言おうが、本当にあるって信じてるからね」
「………ぁ……うん…、そうだね」
言いながら一瞬、どこかまた不安気な表情を浮かべたカノンノに僕がそう笑って答えると、カノンノは少し頬を赤らめて嬉しそうに頷いた。
「さて、それじゃ……セルシウスが居るか甲板に行こっか?」
「ぇ…衛司も一緒に来てくれるの?」
「僕も気になるからね……あれ、駄目かな?」
「ううん、駄目なんかじゃないよ。…ありがとう、衛司っ!」
僕の言葉に、カノンノは少し驚くも嬉しげに微笑み頷いた。
うん…自分に出来る範囲の事でここまで笑顔になってもらえるって…やっぱり嬉しいな。
―――――――――――――
――甲板に出てみると案の定セルシウスは居て、カノンノは絵をセルシウスに渡すと、セルシウスは一枚一枚じっくりと絵を見始めた。
カノンノと僕はそれを期待半分、不安半分で見守っていると、暫くしてセルシウスの手が止まった。
「――申し訳ないけど…知らないわ。精霊は、この世界の事をヒトよりはわかるけども。知らないものばかりね…」
「……そう……。精霊にもわからないなら、やっぱりただの妄想だったのかな…」
「カノンノ……」
「ん……大丈夫。ごめんね、衛司…セルシウスも…」
返ってきたセルシウスの言葉に、カノンノは俯いてしまう。僕は落ち込んだカノンノの頭をゆっくりと撫でると、カノンノはそう言ってセルシウスからスケッチブックを受けとろうとした。
「――あら、一枚落ちたわよ?」
「あ…、いけない……」
「よいしょ…っと……」
受け取ろうとした際、一枚の絵が落ちたのに気付き、風にとばされる前に僕はそれを拾った。
これもまた変わった風景だなぁ……。
「!?…これは…」
「セルシウス…?…まさかっ!!」
「この風景、知ってるの…?」
僕が見ていた絵を覗き込んできたセルシウスは驚いたような表情と声を上げた。その様子に僕とカノンノは思わず、驚いた表情のままのセルシウスに問いかける。
「知ってるも何も…。あなた、これがヴェラトローパよ!ヒトの祖が地上に降りるまで過ごした…」
「えっ!?…これが…ヴェラトローパの…」
「本…当に?」
セルシウスの返答に思わず驚く僕とカノンノ。これがヴェラトローパの…でも…なんでカノンノが…。
「その絵を持って、研究室の皆に見せなさい。私はディセンダーを呼んでくるから…衛司…あなたはカノンノと一緒に研究
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