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レーヴァティン
第百五十五話 アテネとの戦いその一

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                第百五十五話  アテネとの戦い
 テーベの戦後処理を終えかつこの街とその勢力圏を帝国に組み入れた久志は軍をアテネに向けることを正式に告げた。
 そのうえで今度はアテネへの進軍を開始したが。
 久志は美奈代からの報告を聞いてこう言った。
「戦意が落ちてるんだな」
「何でもアテネの中で疫病が流行ってな」
「それでか」
「別にペストみたいなやばいもんやないけどな」
 それでもというのだ。
「それが流行ってな」
「戦意が落ちてるか」
「軍にも疫病が流行ってな」
「疫病か、この浮島にもあるからな」
 久志は美奈代からこの話を聞いて言った。
「やっぱりな」
「何処でもあるわ」
「そうだよな」
「どうもコレラみたいやな」
 アテネで流行っている英廟はそれだとだ、美奈代は話した。
「あの病気みたいや」
「コレラか」
「それで結構以上に苦しんでるみたいや」
「そんな中で俺達と戦うか」
「そうなるな」
「俺達にとっちゃ都合がいいな」
「ああ、けどな」
 ここで美奈代は久志に言った。
「実はうちに考えがあるけどな」
「どうしたんだよ」
「ここでアテネを助けるんや」
 美奈代は笑って提案した。
「コレラのことはもうわかってる」
「俺達はな」
「何しろうち等のお膝元の半島は医学でもこの浮島で最先端や」
「それでペストの対策もわかってるしな」
「衛生管理の徹底な」
「それでコレラについてもな」
「薬もあるしな」
 これは錬金術山術も合わせて開発させたものである。
「それもあるしな」
「そやからな」
「ここはか」
「アテネに使者を送ってな」
「医者に薬を送るか」
「そうするんや」
 こう久志に話した。
「ここは」
「それで市民を助けるんだな」
「これでアテネからの好感を得られる、それにな」
「疫病は放っておけないからな」
「アテネはこの辺りで最大都市の一つやろ」
 美奈代はこのことも指摘した。
「あそこは」
「交通の中心地でもあるな」
「そのアテネでコレラが流行るとな」
「周りにも拡散してな」
「えらいことになるからな」
「どっちにしても放置出来ないな」
「そやからな」 
 それ故にというのだ。
「ここはな」
「医者に薬か」
「そういうのを送ってな」
 そのうえでというのだ。
「どっちにしろコレラはな」
「抑えるか」
「疫病は戦より厄介やろ」
「ああ、あんなのが流行したらな」
 コレラに限らず他の疫病もとだ、久志も答える。
「それこそな」
「戦どころやなくなるしな」
「正直モンスターよりもな」
 こう久志に話した。
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