第二章
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如何にもという感じの十代の柄の悪い連中が大きな白い犬をいじめていた、彼はそれを見てすぐに叫んだ。
「お巡りさん、こっちです!」
「げっ、警官かよ!」
「警官なんて呼ぶなよ!」
「逃げろ!」
柄の悪い連中は警官と聞いてすぐに逃げた、加藤は力はないが機転が利く、それでこうした時はこう叫ぶのだ。
それで不良達を追い払うとだった。
いじめられていた一匹の大きな犬を見た、汚れた白い大型犬で耳は立っている。種類はどうやら雑種だった。
加藤はとりあえず犬と遊んだ、だが。
彼の家では犬を飼えない、アパートはペット不可なのだ。それでだ。
一旦犬を近所の犬用のホテルに預けて自分は家に帰った、そして仲間と金子に連絡をして二人が仕事が終わったところで待ち合わせてだった。
犬をホテルから引き取った、そこで加藤は二人に相談した。
「いじめられてるところを助けたけれどな」
「この近所のドキュンからなのね」
「ああ、その連中からな」
「この近所で暴れてる連中といえば」
仲間は察した顔で言った。
「江尻、古森、高塚ね」
「知ってるのか?」
「富士高校のゴロツキで有名よ」
「富士高校って神戸どころか関西でも最底辺って言われてるドキュン高校じゃねえか」
「ええ、札付きのゴロツキばかり集まるね」
「その中でも最低な連中かよ」
「そうよ」
まさにというのだ。
「あそこはいつも警察にマークされてるし」
「逮捕されて中退させられる奴等ばかりだっていうな」
「これは通報でござる」
金子もこう言った。
「それで成敗するでござる」
「だよな、というかあの高校の連中ならな」
関西で最低、最底辺の中の最底辺の学校の中でも札付きならとだ。加藤も言った。
「成敗しないとな」
「そうするでござるよ」
「よし、通報は俺がするな」
加藤はすぐに言った。
「それで退学、少年院送りだ」
「屑の人生は破滅させて当然でござる」
「だよな、後はこいつだな」
不良達の話の後で犬を見て言った。
「首輪ないし野良だな」
「人懐っこいの見ると最近まで飼われてたのね」
仲間は自分達に尻尾を振って近寄っている犬を見て言った。
「だったらね」
「飼い主見付けてやるか」
「それがいいわね」
「なら獣医さんに観てもらってお風呂に入れてトリミングもするでござる」
仲間も金子も言ってきた。
「そしてでござる」
「飼い主探してあげましょう」
「そうするか」
加藤は二人の言葉に頷いてすぐにだった。
犬を獣医に診せて奇麗にすることにした、犬は実家暮らしの金子に預かってもらってそうしてもらってだった。
加藤はネットを使って犬、シロと名付けた雄犬の飼い主を探した。性別は病院でわかった。
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