暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第62話 ウーノさんのお願い
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聞いて無かったけど…………

「ああ、私とやったよ」

帰ってきた答えはまさかのトーレさん。

「お前スカさんのアジトに来てたのか!?」

「ああ、デバイスが完成したってスカさんから連絡が来たから、取りに来た時に、ついでにトーレさんに模擬戦もしてもらった」

「私も暇していたからいい訓練になった…………」

「暇してるのはトーレお姉さまだけですけど…………」

「……………何か言ったか、クアットロ?」

睨むトーレにそれ以上は何も言えなくなってしまうクアットロ。
やっぱり姉は怖いようだ…………

「ついたよ」

ディエチに言われてみんなの表情が真面目になった。

「それでは早速行きますか」

クアットロの申し出に皆が頷いた………………








寒い……………

気が付けば白い部屋。
アタシは生みの親も覚えてないし、マイスターも分からない。

毎日実験動物みたいに実験される毎日。
自分が何の為に生きているのか、理解するのにそう時間は掛からなかった。

私の意思とは関係なく、酷く苦しい実験の毎日が過ぎていく…………
このままアタシは一生を終えるのだろうか?

死ぬ自由すら与えられず、苦しいまま、私はこの世界から消えていくのだろうな…………

だけど…………
絶対に無いと思うけど…………

「誰か………………助けて…………」

アタシは意識の薄れる中、呟いた……………
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