第62話 ウーノさんのお願い
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直じゃないね」
「ディエチちゃん!?」
どうやら連れていってくれるみたいである。
「話は済んだみたいだね」
そこにスカさんがやって来た。
目の下には大きなクマが出来ていた。
「クアットロ、これを持っていってくれ」
そう言ってクアットロにUSBみたいに接続するような物を渡した。
「前に使っていたものよりも性能を良くした。これで前以上に時間を短縮出来るだろう」
そう説明して、今度は俺達の方へ向いた。
「ウーノから聞いたよ、本当に良いのかい?」
「ああ、スカさんには世話になってるし、『親友』の手伝いをするのは当たり前だろ?」
「そうだな、俺だってジェイルには世話になってる。だから気にしないでくれ」
「『親友』か………………はは、良いものだね親友と言うのは…………」
苦笑いをしながら呟くスカさん。
危険な事を俺達に頼むことに負い目を感じているのだろうか?
「取り敢えず、俺達はどうすればいいんだ?」
「そうだね、今回の作戦を一回説明しようか」
「今回の目的…………と言ってもトーレ達からすればいつも通りだね。目的は研究所に向かい、研究データに私の作ったウィルスを打ち込んで、全て破壊することが目的だ。そうすれば自然と研究は廃止になるだろう。もし再開されたとしても失われた分を取り戻すのに時間はかかるだろうし、もし見ておけなかったらまた破壊すればいい。目的はこんな所かな?」
「そうか…………でも脳みそ達は何で研究員を消しているんだ?」
「まだ、老人達と決まった訳ではないけどね…………ただこの事が露見するのを恐れて全て消し去り、その罪を私達に擦り付けていると思うから、これに関わってる上位の局員というのが一番確率は高いと私は思うけどね…………」
確かにありえそうだけど…………
そして、次にディエチが俺達に説明し始めた。
「私達は研究所の中枢までの道作りが主な目的。中枢に行って、さっきドクターからクアットロが受け取った端末を繋げている間、それを邪魔されないようにするのも私達の仕事」
「なるほど…………」
「それではみんな、気を付けて頼むよ」
スカさんがそう言って、俺達は転送装置へと向かった。
「こうなるなら、一度模擬戦をしとくべきだったな」
頭痛はもういいのか、トーレさんが俺に話しかけてきた。
「そうですね、そうすれば連携もしやすかったですね」
だけど、トーレさんとは絶対にしたくない。
前にも思ったけど、バトルジャンキーだもんこの人…………
「桐谷は新しいフォームで模擬戦した事あるのか?」
フェリアが桐谷にそんな質問をした。
そういえばそんな話は
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