第62話 ウーノさんのお願い
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…………確かに」
「もう黒いマントでも着とけ」
そんな感じで明るく俺達は話していたが、これから先、思った以上に悲惨な光景を目の当たりにすることをまだ知らなかった…………
「何で零治と桐谷がここにいるの?」
「よっ、ディエチ。久しぶりだな」
「本当だ、元気そうで何よりだ」
先ず、リビングにやってきたのはディエチだった。
いつもの私服姿では無く、ピッチリスーツに茶色のマントを羽織っている。右手には大きな筒の様な物を持っている。
イノーメスカノンだろうか?
「もう一度聞くけど何でここにいるの?」
「お前たちの手伝いをしに来たんだよ」
「…………正気?バレたら犯罪者だよ?」
「それも覚悟の上さ。まあ分からないように対応はするけど」
「と言うことだ、だから余り気にせず頼ってくれ」
ディエチはそれでも断ろうとしたが、俺達が折れなさそうな所を見て、ディエチは何も言わなくなった。
「まあこの二人なら大丈夫だディエチ。それよりトーレとクアットロは?」
「トーレ姉さんを迎えに行ってる。もう少しで来るはずだけど……………」
そう言うと、リビングにクアットロとトーレさんがリビングにやって来た。
「うぅ………頭痛い………」
「クアットロ、また?」
「ええ、二日酔いだって………」
当のトーレさんは頭を抑えながら、クアットロに肩を借りて歩いている。
しかし、スーツは既に着用していて、行く準備は整ってるみたいだ。
「それで、何故チンクちゃん達がここにいるのかしら?」
「今日の事を手伝いに来ただけだ」
「ふん、平和ボケしたチンクちゃん達に手伝ってもらうことなんて無いわ」
「…………来てもらったのにその言い方は無いのではないか?」
「別に頼んでいませんわ」
「クアットロ!!」
「フェリア落ち着け!」
喰らいかかろうとしていたフェリアを桐谷が慌てて取り押さえる。
「桐谷、離せ!!一回きつく言っとかなければずっとああだ!」
「これから戦闘するのに、どうでもいいことに消耗してどうするんだ、クアットロもいちいち挑発するな」
俺がフェリアに注意して完全に止まったけど、未だに怒りは収まっていないみたいだ。
「私は真面目に言いましたけど?」
うわっ、嫌な奴…………
「い、いいではないか…………」
「トーレお姉さま?」
「私達3人だとキツイものがあったし、ここは甘えてこう……………何より頭痛い…………」
最後の言葉は余計である。
ほら、妹達が冷めた目で見てるじゃないか……………
「ま、まあトーレお姉さまがそう言うのでしたら連れていっても構わないわ」
「クアットロ、素
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