第二部
事の顛末
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《レックス・ディヴァイザー》が敗北したことにより、イギリスの《クリス・ネバーエンド》暗殺は失敗に終わった。
彼の所属するイギリスは刺客であり自国の首脳を暗殺することに成功したレックスを連れ帰ろうと彼の元に駆け付ける。
しかし《矢田狂伯》によってイギリスからの迎えは壊滅し、レックスはそのまま日本に残ることとなった。
そして今回の出来事による交渉が日本とイギリスの間で行われたのだが【日英親善試合】の開催地であるにも関わらず日本は何の要求もされず、何一つとして責任を負うこと無く交渉を纏めることに成功。
両国ともに【HCA/人類保全連合】のテロということで決着を見る。
イギリスの立てた本来の計画では日本に責任を取らせ資金や人財を提供させるつもりだったのだがそうはならなかった。
こうなった背景には《島崎向子》が暗躍し、今回の事案がイギリスの仕業であるということを突き止めて証拠を手に入れたということが有るのだが、事件はこれで終わらない。
日本の方は幕引きされたがイギリスの方では数日後に国を引っ繰り返すような『人災』が発生してしまう。
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「ちょっとイギリス行ってくる」
イギリスから亡命していた【魔神】《イリアス・ヴァシレウス・グラディエ》はそう言い残し、何年か振りの故郷へと旅立っていった。
わざわざ幼馴染みのクリスと彼女の姉《エリザ・ネバーエンド》の許可を貰い、レックスにも了承を受けてからのことだがそれには理由が有る。
イギリスへ極秘裏に帰国したイリアスはクリス達の両親である貴族ネバーエンド夫妻が治める領地を住んでいた人間ごと消し去ったのだ。
エリザは貴族の役目や領地の人間を大切にしていたがクリスの暗殺に対して祖国に失望したことで全てをイリアスに任せたので特に何の感想も無い。
ネバーエンドのデータ化できる資金的な財産は裏から手を回して日本に居るクリス達の手元に渡っているので後の生活は心配ないだろう。
そしてレックスの父を保護して日本まで連れてくることで安全を確保しイギリスの統治下から完全解放することに成功する。
「ここまでは想定内だったんだけどねぇ。まさか彼があそこまでやるとは流石の私も想像がつかなかったよ」
向子はイリアスと一緒にイギリスへ行ったので彼が何を目的にしていたのか知っている。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
イリアスがイギリスに戻った最大の理由とはレックスの母が死ぬ要因となり、レックスの心をへし折った自国の【古代旧神】を殺すことだ。
イリアスが日本に亡命することにした理由もレックスの母が死んだことによるものなので、恨み骨髄、一日千秋の想いでこの時を
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