暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第百三十五話 中国軍の反撃その一

[8]前話 [2]次話
               第百三十五話  中国軍の反撃
 空の動きを見て陸軍を率いている中国軍の将軍達も水軍を率いている提督達もそれならと意を決した。
 それでだった、陸軍の将軍の一人が言った。
「ここはだ」
「はい、攻める時ですね」
「今はこそ」
「そうですね」
「これまで劣勢だったが」
 それでもというのだ。
「何時までもそうでいられるか」
「まさか」
「そんな筈がありません」
「ならですね」
「ここは」
「そうだ、反撃だ」
 それに転じるというのだ。
「いいな」
「空が意を決しました」
「それならですね」
「我々もですね」
「歩調を合わせて」
「攻勢だ、星の方々がおられずとも」
 それでもと言うのだった。
「我々はだ」
「戦わねばなりませんね」
「あの方々に勝利をもたらす為に」
「この世界の為に常に働いておられるあの方々の為にも」
「ここは我々が踏ん張る時だ」
 まさにというのだ。
「だからいいな」
「はい、ここはですね」
「攻勢に出ましょう」
「数はまだあります」
「五百万程」
「その数で一気に攻めて囲んで押し潰す」
 そう攻めると言ってだ、そのうえで。
 中国は陸軍も攻勢に移った、見れば水軍もだった。空軍は一丸となって綾乃に向かう様になっている。まさに全面攻勢だった。
 その動きを見てだった、弥生は眉を曇らせた。
「これはよくないですにゃ」
「一斉攻撃ね」
 弥生の傍にいる千歳も言ってきた。
「まさに」
「そうですにゃ」
「特に空は」
「棟梁に向かってますにゃ」
「あれだけの数で来られたら」
「如何に棟梁といえど」
 流石にだ、弥生は千歳に応えた。
「危ないですにゃ」
「そうね、じゃあここは」
「こちらも手を打たないと」
 それこそというのだ。
「駄目ですにゃ」
「そうね、じゃあここは」
「海は吉川さん達がおられるにゃ」
 弥生はまずはそちらから考えた。
「だからですにゃ」
「大丈夫ね」
「そうですにゃ、そして陸は」
 こちらはというと。
「どうするか」
「宜しいですか」
 ここで雅が貝殻から千歳に言ってきた。
「千歳さんにお願いがあります」
「何でしょうか」
「地震を起こして下さい」
「風水師の力で」
「はい、陸からの攻めには」
 それにはというのだ。
「広範囲でかつ大軍なら」
「地震ですね」
「私達星の者全員が」
「術で地震を使い」
「そして」
 そのうえでというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ