第十二話〜宴〜
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ない。しかも一定の時間にしか見ることが出なくて、さらに見た目がかなりかっこいいってな。それでついたアダ名が『幻の美形』」
それを聞いたライは思わずため息をついてしまう。しかし原因の半分は自分にあるため何も文句は言えなかった。
ライ「幻はわかるけど、僕はそこまで美形じゃないと思うけど……」
ヴァイス「……本気か?」
ライ「何がです?」
ヴァイス「いや……いい。」
ライ「はぁ…?」
その後、ヴァイスと別れ局員の顔を覚えている途中に今度はフェイトが近づいてきた。しかしいつもよりその表情は浮かない感じであったが。
フェイト「ライ。」
ライ「どうしたの?そんな浮かない顔して?」
フェイト「昼間は助けてくれてありがとう。それと……ごめんなさい!」
いきなり頭を下げられ混乱するライは慌てて尋ねる。
ライ「いきなりなんのこと?」
フェイト「その…わざわざ私を庇ってくれたり医務室に運んでくれたり……」
ライ「ああ、あれは僕が勝手にやったことだし気にしなくていいよ。」
フェイト「でも―」
ライ「それに結果的にフェイトに怪我が無くてよかったよ。」
フェイト「…………あぅ。」
満面の笑みで答えられ言葉につまるフェイト。
フェイト(その笑顔はずるいよ〜〜……)
パーティーが進む中、いきなり部屋の消灯が落ちる。全員が驚くがステージ側に照明が集まり自然とそちらに視線が集中する。そこに立っていたのは六課の部隊長である八神はやて。しかし彼女はいつもと違う服装をしていた。いつもの制服ではなく、黒のボディーアーマーとズボン、そして赤い外套を着ている。そのことを一同が不思議に思っているとはやてがマイク片手に声をあげる。
はやて「これより特別企画、男女逆転祭りを開催やーーー!!!!」
はやてのテンションについていけずにポカンとする一同。たまたまはやての近くに立っていたなのはが質問する。
なのは「はやてちゃん。男女逆転祭りって?」
はやて「それは読んで字のごとく男は女に女は男になるってことや!!」
なのは「え〜と……男は女装、女は男装をするってこと?」
はやて「その通りや!」
それを聞くと何人かは「面白そう」と言ったり、「俺はちょっと…」という反応だったり様々であった。
周りが騒ぐ中、ライは冷や汗を流していた。
ライ(なんだろう……今すぐ逃げ出したほうがいい気がする。)
自分の中で響く警鐘に従いその場を去ろうとするが肩を掴まれ止められる。振り向くとそこには笑顔のはやてがいた。
はやて「どこ行くん?」
ライ「いやちょっと―」
はやて「宴の主役なんやから絶対に参加するやろ?」
ライ「ごめん!」
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