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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
鉄・拳・聖・裁
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「こうして幾度とあなたと戦った際、拳を通してある思いが伝わってきました。ブラダマンテ、あなた…"迷っていますね"?」
え、なにそれ
「ようやくスッキリしました。あなたの迷いとはすなわち、このままでいいのかという葛藤。そして自分はどちらに従うべきなのかというもの。そうですね?」
「…。」
マルタの問いに対して、ブラダマンテはゆっくりと頷く。
てかなんだよ、拳を通して思いが伝わってくるって。
それは拳法家の強いやつが言う台詞でしょ…。
「聖女が言っても、なんの問題もないのですよ探偵さん。」
拳通さなくても思い読んでるんですがそれは…。
「マルタさん…わ、私は…ブラダマンテは…。」
「悪魔の言葉に惑わされるな!!ブラダマンテ!!君は聖騎士なんだろう!?」
「うっさいわね!今一対一で話してんの!邪魔すんなシャバ僧!!!」
揺らぐブラダマンテ、
しかしそうはさせまいと説得しようとする正義。
それにキレるマルタさん。
「答えはとっくに出ているハズ、さぁ、あなたが本当に忠義を尽くすべき相手は…誰?」
「…。」
ブラダマンテはゆっくりと後ろを向く。
「ブラダマンテ…!」
後ろにいるのは正義。
顔が綻ぶ正義だが、
「申し訳ありませんが、お断りします。」
「なっ…なに…!?」
その淡い希望は、いとも簡単に消えた。
「私が命をかけてお守りし、忠義を尽くすのはマスターだけです!!」
踵を返し、ブラダマンテは本来のマスターである森永のところへと駆け寄った。
「マスター!申し訳ありません…!ブラダマンテは…!」
「いや、いいんだ…ちゃんと断れなかった俺が悪いんだ…!!」
互いに涙を流し、抱き合う。
どうやら無事になんとかなったみたいだ。
「所詮は…悪魔か…ッ!!」
さて、最後の仕上げにとりかかろう。
味方を失った正義はそう悪態をついた。
ほらな。結局はそうなるんだ。
「この…悪魔共めェェーッ!!」
やけくそなのか効くと思っているのか、正義は最後の抵抗にホルスターから拳銃を抜き、トリガーに指をかけた。
狙いは無論、裏切ったサーヴァント達。
だがそんなことは
「本性表したわね!!観念なさい!!」
このマルタさんが許さない。
「鉄・拳ッ!!」
踏み込み、一気に正義の懐に飛び込む。
「聖・裁!!」
力を込めると、地面がへこんだ。
マルタさんの怒りを込めた鉄拳は正義が発砲するよりも速く、奴の顔面に届いた。
「一昨日来やがれっての!!」
めり込む拳。みちみちという明らかに人体から聞こえちゃいけない音。
思い切り拳を振り抜き、正義はとんでもない速さで吹き飛んだ。
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