第82話
[9/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
える事を最優先にしてくれ。」
「それは………」
「……まあ、”リベールの異変”やクーデター、”影の国”の戦闘メンバーだったとはいえ、彼女は”民間人かつ未成年者”ですから、国内の状況が最悪になっているエレボニアに関わらせる事を心配する親としては当然の要求でしょうね……」
ミュラーとオリヴァルト皇子の話を聞き、自国の皇子であるオリヴァルト皇子よりも他国の平民であるティータの身を最優先にしなければならない事にラウラが複雑そうな表情をしている中、サラは静かな表情で呟いた。
「という事は今日の襲撃にもティータはわたし達に加勢してはダメって事?」
「当り前だ。今日の襲撃作戦もそうだが、今回の戦争関連での”現場”のティータの役割はこの艦で後方支援に徹する事がエリカ達にとっての”最大限の譲歩”だ。」
「ジョルジュの代わりを務めてくれるだけでも十分ありがたいんだから、それで良しとしようじゃないか。」
「うん。えっと……ちなみにシェラザードさん達は今回の戦争が関わる現場でも戦力として加勢して頂けるのでしょうか……?」
フィーの確認にアガットが答えた後静かな表情で呟いたアンゼリカの言葉に頷いたトワはシェラザード達に訊ねた。
「ええ、あたし達は貴女達の戦力として数えてもらって大丈夫よ。」
「その……遊撃士協会からの処罰等は大丈夫でしょうか?トヴァルさんの件を考えると、エレボニアに所属している私達に協力した事で後でシェラザードさん達まで処罰を受ける可能性も考えられますし……」
「あはは、心配してくれてありがとう。でも、その点は大丈夫だよ。遊撃士協会は戦争では基本”中立の勢力”だから、エレボニアに所属していると言っても和解の為に動いている君達に私達が協力しても遊撃士協会の規約には違反していないよ。」
「そもそもトヴァルがへマして降格と左遷処分を受ける羽目になった一番の原因は規約を違反してユミル――――――メンフィルの権力に干渉した事で今回の戦争勃発の間接的な原因になった事だからな。規約に違反した訳でもないんだから、あのクソガキと共謀したも同然の本部の連中に俺達の事で文句は言わせねぇよ。」
トワの疑問にシェラザードが答えるとエマが不安そうな表情で訊ね、エマの疑問にアネラスは苦笑しながら、アガットは呆れた表情で答えた。
「レンの事を”クソガキ”だなんて、相変わらずレディーに対して失礼な男ね〜。」
するとその時レンが部屋に入ってきた。
「あ………」
「レ、レン皇女殿下……」
「相変わらず食えねぇチビ猫だぜ……一体何の用で、堂々とテメェにとっては味方の勢力ではないこの船に一人で乗り込んでここに来たんだよ?」
レンの登場にティータが呆け、アリサが驚いている中アッシュは呆れた表情でレンを見つめ
「うふふ、オリビエお兄さんが各国を回
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ